小江戸板橋

浜離宮恩賜庭園の松めぐり

 

昨夜までの、台風が送り込んできた分厚い雨雲が、晴れました。

空気が軽くなり、日の光がじかに身を貫いてきます。

本当に久しぶりに、浜離宮に足を運びました。

太陽の光をいっぱいに浴びて、木々の中を歩きたい。

 

 浜離宮恩賜庭園の松めぐり

 

浜離宮の松と言えば「三百年の松」に代表されますが、それだけではありません。

徳川将軍家の庭園でもあった歴史薫る、見応えのある松の木が、次々に迎えてくれます。

 

 浜離宮恩賜庭園の松めぐり

 

雨上がりの少しぬかるみの残る道を、静かに歩を進めます。

空の青さを背景に、潮入の池に映える松。

常に緑を保つ、神が降りる木、不老不死の象徴としての樹木。

 

 浜離宮恩賜庭園の松めぐり

 

会社で式典があるときは、重厚な盆栽を壇上に据えます。それだけで、場が引き締まりました。

 

 浜離宮恩賜庭園の松めぐり

 

先日、忠臣蔵の芝居に参加しました。

枝振りの良い赤松の舞台幕を「松の廊下」に見立てての場は、照明さん達の技により想像以上の緊迫した情景を生み出してくれました。

 

 浜離宮恩賜庭園の松めぐり

 

これほど舞台と相性の良い樹木は他にありません。

霧に包まれた岩山に生える仙境の松。

白砂青松の海辺の松林。

舞台装置としての一本の松が、様々な場面に変化していきます。

春に向けた準備は始まっています。

春に向けた準備は始まっています。 浜離宮恩賜庭園の松めぐり

秋空の下、お花畑にはコスモスが花を揺らしているかな~とも思ったのですが、

刈り取りが終わっていました。

来春お花畑を黄色に染め上げる、菜の花の種蒔きの準備なのです。

入場には、整理券予約が必要です。

入場には、整理券予約が必要です。 浜離宮恩賜庭園の松めぐり

浜離宮恩賜庭園のサイトから、整理券の申込み、日付選択画面へと進むことができます。

入園当日は、受信した予約確認メールより整理券のQRコードを提示して、入場券を購入します。

私は年間パスポートを利用していますが、休園期間中の日数を延長してもらえます。

2021年8月1日までの期間だったものが、2022年1月4日に直していただきました。

些細な事ですが、少しずつ平穏な日常に戻って行くようで、ホコッとします。

やっぱり三百年の松は外せないなぁ。

やっぱり三百年の松は外せないなぁ。 浜離宮恩賜庭園の松めぐり

松葉が光に輝いているのを見ると、心もキラッとして、何か厳かな気持ちにもなります。

もう少し季節が進むと、庭園内には縄が織りなす、樹木の枝を守る為の「雪吊り」の風景を見ることができるようになりますね。

あっ、蜂がいた。

あっ、蜂がいた。 浜離宮恩賜庭園の松めぐり

今日の暖かさは、とても貴重なんだね。