冬季五輪の中継を見ていたら、じっとしていられなくなり、ジョギングシューズを取り出しました。
ポン。 ヨッコイショ。 ギュッ、ギュッ。
バタン。 よーし。 グルグル。グルグル。 のびのびのーび。
フーッ。 タッタッタッ。
タッタッタッ。
平日のお昼。冷たい風は吹いているけれど、太陽は顔を出しています。
街中の歩道はすいています。
市民ランナーとすれ違います。
この時間帯は、歩道を追い越されても、すれ違っても、歩く人たちは気になりません。
それでも、隅田川の岸に設けられた「隅田川テラス」に出れば、より快適なランを楽しめます。
休日と違って、独り占めの気持ちよさ。
湊一丁目の鐵砲洲稲荷神社の近くから、河岸のテラスに降ります。
タッ タッ タッ。 フーッ。 ヨイショ、ヨイショ。
キョロキョロ。ほーっ。
ゆっくり、ゆっくり。
水面を見ながらのランチもいいな。
勝鬨橋から街中に戻り、歌舞伎座の周囲にあるグルメゾーンから「AMERICAN」に立ち寄ります。
食べたかったのは、タマゴサンド。
タマゴサンドは少し苦手で、手を付けずにご馳走さまをしていたのですが、このタマゴサンドは格別。
このボリュームの嬉しいこと。
あーん。 パクパク。
足をバタバタ。
勝鬨橋を渡り、月島・勝どきのテラスを南下。
テラスを走る魅力のひとつが、名橋の桁下を隅々まで見上げられること。
どうでしょう。
この美しいフォルム。構造美。
ワクワク。 じーっと。
来る3月6日は、東京マラソン2021大会の開催予定日です。
開催日は二度にわたって延期されました。
今回もボランティアでの参加です。
担当区間の下見が、ジョギングの目的でした。
銀座や日本橋ならTVカメラに向かって、手を振って喜びの踊りでも披露しようかと思っていたのだけれど、担当区間は至って地味な所。
はしゃぐことなく、コース管理やランナーサポートに集中できそうです。
そうだ、20日「晴海客船ターミナル」が閉館したのだ。
どうなっているか見に行ってみよう。
東京2020オリンピック・パラリンピック選手村の跡地も見えます。
あぁ、道路が閉じられていました。
「晴海客船ターミナル」は、東京港開港50周年を記念して、1991年5月23日に開業。
「東京みなと祭」の際には足をはこんだものです。
展望台からは、レインボーブリッジの景観が視界いっぱいに見えていました。
休日にはコスプレイヤーが集まって、敷地内のモニュメントを背景に、独特の雰囲気を醸し出していました。
東京の海の玄関口としての役割を担った、ガラス張りのターミナル。
キラ、きら、綺羅。
休園中の晴海ふ頭公園の手前にあるのが、東京消防庁臨港消防署。
朝潮運河は、署員の訓練エリアでもあります。
救難艇から水中に入る潜水服の隊員達の号令が、寒風を引き裂きます。
ビシッ。 タッタッタッ。
街中の銭湯と、侮ること勿れ。
ほぼ同じコースを辿り、湊一丁目に戻ります。
ここに来たのには訳があるのです。
「湊湯」さんは、サウナ付き銭湯。
冷たい風の中に置いた身体に、温かなご褒美をあげましょう。
のれんの奥のスタイリッシュな光の回廊。
男女週替わりの入れ替えの二つの大浴場、ジェットバスなどの多彩なお風呂があります。
リゾートホテルみたい。
別料金のサウナに入れば、心身共に整います。
ジャバァ、ジャバァ。ゴシゴシ。
プカプカ。 フーッ。
極楽、極楽。