この日本橋、どこにあると思いますか?
「旅立ちは、昔も今も、日本橋」
全長25メートル余り、幅4メートル…と、重厚な造りの日本橋ですが、
どこにあると思いますか?
「もしかして、江戸東京博物館?」 … いいえ、違います!
正解は...
答えの前に...。
そもそも日本橋は、江戸の時代から、旅立ちの場所でした。
この浮世絵は、広重による「東海道五拾三次 日本橋 朝之景」(国立国会図書館所蔵)です。
描かれているのは、「お江戸」の日本橋。
東海道五十三次の出発点だった日本橋は、「お江戸日本橋七つ立ち♪」 ...と歌にも唄われました。
では、文頭でご紹介した日本橋は、一体どこにあると思いますか?
その答えは…? こちら⇩
答えは、『羽田空港 国際線旅客ターミナルビル』の中です。
擬宝珠の向こう側、階下にエアラインのチェックインカウンターが見えます。
この橋は、中5階に建てられた「はねだ日本橋」です。
1800年代前半の日本橋をモデルに、「半分」の大きさで復元した、とのこと。
飛行機で海外へ向かう、その出発地に「日本橋」があるから、
「旅立ちは、昔も今も、日本橋」…なのです。
更に注目すべきは、4階レストランフロアにある「日本橋だし場 羽田空港店」です。
先ほどご紹介した「はねだ日本橋」の1つ下の階です。
テイクアウト専門ですが、近くにテーブル・椅子があるので、ゆっくり落ち着いて食べることができます。
我らが中央区の老舗、にんべんの「日本橋だし場」がこんなところにも!…と思わず嬉しくなります。
そして、海外へ出発する直前に、日本の「だし」の旨味を味わえるのですから...。
(ほっとできますね。)
ゲートの外ですので、飛行機に乗らない人も、もちろん利用できます。
(私は、冬におでんをいただきました。)