Hanes

8月を前に龍虎の獅子頭復活!@佃まちかど展示館


こんにちは。アクティブ特派員のHanes(ハネス)です。
2022年4月の記事「中央区にもいます!個性豊かな虎たち」でご紹介した通り、7月のうちに佃まちかど展示館に修復後の龍虎の獅子頭が戻ってきました!

獅子頭は、住吉神社が遷座されたという旧暦6月29日前後(現在の8月6日前後)に3年に一度行われる本祭りで宮出しされます。
獅子頭の鼻先を早くつかむと縁起が良いとされることから、宮出しの際には多く若衆が我先にともみ合う姿が印象的。
ガラス越しではありますが、今回はそんな龍虎の獅子を間近でじっくりと見てきました。

中央区のウェブサイトによると、佃地区に伝わる龍虎の獅子頭は江戸時代の作と推定されているそうです。
木造漆塗りの両獅子の頭頂部には、赤く染めたヤクの白い尾の毛が植え込まれています。
ヤクとは、チベット高原やカシミール地方といった山岳地帯に生息するウシ科の動物で、その毛は歌舞伎の『連獅子』や『鏡獅子』に登場する獅子の毛にも使用されているんです!

向かって左側に展示されているものが龍頭の獅子頭で、長い角が龍を思わせます。

 8月を前に龍虎の獅子頭復活!@佃まちかど展示館


表面は黒漆塗りで、唇・口内・耳の内側等は朱漆塗り、眉毛・口髭・顎鬚等の部分には金泥が施されています。
今こそ失われていますが、昔は髭が植え込まれていたそうです。

向かって右側に展示されているものが、大きな耳が特徴的な虎頭の獅子頭。
表面は褐色漆塗り、唇・口内・耳の内側は龍頭と同じく朱漆塗りとなっています。

 8月を前に龍虎の獅子頭復活!@佃まちかど展示館


佃に伝わる伝説によると、かつて落雷によって火災が発生した際、龍頭が水を噴き、虎頭が砂を吐いて消火したのだとか。
さらに関東大震災の際には、獅子頭を猛火に向けて置くことで、佃島が火災から守られたという話もあります。
まちを災難から守ってきた龍虎の獅子は、佃の守り神とも言えそうですね。
観光で佃を訪れた際は、佃まちかど展示館の前で足をとめ、由緒ある龍虎の獅子頭を見ていきませんか?

ご紹介スポット情報

佃まちかど展示館
住所:東京都中央区佃1-2-10先
電話番号:03-3546-5346(中央区区民部文化・生涯学習課内9:00〜17:00)
開館日:通年
開館時間:常時

 8月を前に龍虎の獅子頭復活!@佃まちかど展示館