はじめ

Art Gallery in Shop@Ginza 「セイコーハウス銀座ホール」

Kimitakuさんの中央区観光協会特派員ブログの記事(2022年8月20日付)で紹介されているように、今年6月10日(時の記念日)、銀座四丁目交差点の一角に建つ「和光本館」は「セイコーハウス銀座」に改称されました。現在の建物(含、時計塔)は1932年6月10日竣工。つまり、90周年を迎えてのリニューアルです。このタイミングで6階の「和光ホール」も「セイコーハウス銀座ホール」に改称されたのでちょっと気になり、取材を申し込みました。

ここは、日本の「時」を紡ぐ場所

ここは、日本の「時」を紡ぐ場所 Art Gallery in Shop@Ginza 「セイコーハウス銀座ホール」

本ブログ記事のために、太田慧香さんの展覧会「共に生きる - 自然の寄り添い -」の開催中(会期:2022年9月1日~9月11日)に、セイコーホールディングス(今年10月、社名をセイコーグループに改称)の広報・IR部の眞田伸子さんを訪ね、取材させていただきました。

現在「セイコーハウス銀座ホール」のある6階で、最初の展覧会「和光美術展・工芸彫塑の部」が開催されたのは半世紀ほど前の1970年。銀座の中心でありSEIKOの聖地であるこの場所から、日本の優れた美術・工芸を発信し後世に伝えていく責任がある、という当時の経営陣の思いから始まった、とのこと。「過去」から受け継がれてきた日本の美術・工芸、そしてそれらを創り出してきた技と技術を、「いま」発信することによって「未来」へ繋いでいく…「時」のブランドSEIKOらしいコンセプトだと思います。

「和光ホール」から「セイコーハウス銀座ホール」へ

「和光ホール」から「セイコーハウス銀座ホール」へ Art Gallery in Shop@Ginza 「セイコーハウス銀座ホール」

「和光ホール」では原則として和光が展覧会を主催。企画から設営、運営まで、ひとつひとつの展覧会を作家と一緒に作り上げてきました。今回の「セイコーハウス銀座ホール」への改称を機に、和光が中心となって開催してきたこれまでの展覧会に加え、今後はセイコーグループ各社の職人や匠の技などを再発見・再構築して発信。また、原点である日本の美術・工芸を大切にしながら、現代アートを担うアーティストとの新しいカタチのコラボレーションも検討しているそうです。

ひとつの展覧会の準備に通常は最低でも2~3年かかるとのことなので、現時点で企画・調整中のものを観ることができるのは少し先となりますが、とても楽しみです。

セイコーハウス銀座

住所:東京都中央区銀座 4-5-11

URL:https://www.seiko.co.jp/seiko_house_ginza/