しばしばしばた

銀座のパブリックスペースを面白く使う100のアイデアが見られる! ― MUJI for Public Space 展

2019年に無印良品の世界旗艦店として開店した「無印良品 銀座」
この6階にある「ATELIER MUJI GINZA」では、「MUJI for Public Space 展 - 街をもっと楽しむための100のアイデア -」が2023年1月29日まで開催されています。
 
この展覧会では、無印良品のさまざまな製品を利用しながら、銀座のまちなかにあるパブリックスペース…具体的には公衆電話ボックス、パーキングメーター、終電後の地下鉄入口階段、街路樹、歩行者天国…の使い方を変える100のアイデア集が、模型や連続写真の形で展示されています。
例えば、この写真でスクリーンに投影されているアイデアは、パーキングメーターの区画を「体にフィットするソファー」で埋めてクッションプールを作るというもの。
銀座の路上でこんなことができたら…と思うとワクワクします。

模型と連続写真で様々なアイデアを見て楽しめます

模型と連続写真で様々なアイデアを見て楽しめます 銀座のパブリックスペースを面白く使う100のアイデアが見られる! ― MUJI for Public Space 展

会場では、パブリックスペースの種類ごとに、代表的なアイデアの模型が展示され、近くのモニターやスクリーンにその他のアイデアが映し出されています。
パーキングメーターの場合、模型で展示されているのは、室内の収納に使う「スチールユニットシェルフ」を組み合わせて屋台にするというアイデアです。基本的に室内で使われる無印良品の製品ですが、パブリックスペースで使うことを考えてみるとこんな発想があったのか!と驚かされます。

銀座中央通りで徒競走!?

銀座中央通りで徒競走!? 銀座のパブリックスペースを面白く使う100のアイデアが見られる! ― MUJI for Public Space 展

ひときわ大きい模型で目立つのが、銀座中央通りの歩行者天国を陸上競技場にしてしまおうというアイデア。観客席はこれまた収納用品の「ポリプロピレン頑丈収納ボックス」が使われています。
今回の展覧会は、建築的な収まりは考慮しつつも、法規制などについては敢えて考えすぎずに、自由な発想でアイデアが展開されています。
実際には色々なルールで使い方が縛られてしまう公共空間ですが、自由に考えてみるとこんなにワクワクするんだ!と感心します。
 
企画協力のDDAA LABを率いる建築家・元木大輔さんは、アルヴァ・アアルトの名作椅子「Stool 60」について、100種類の機能拡張を考えてInstagramに投稿するという活動を2020年に実施されていました。
今回の展示は、規格が揃っていて日本中で買うことのできる無印良品の製品で、同じようなことができるのではないか…というところから企画が始まったそうです。
元木さん、DDAA LABさんの発想力と、シンプルで幅広い無印良品の製品がコラボレーションした数々のアイデア。刺激になる発見があること間違いなしです。

会場の天井に隠されたヒミツ!

会場の天井に隠されたヒミツ! 銀座のパブリックスペースを面白く使う100のアイデアが見られる! ― MUJI for Public Space 展

会場にはBGMが流れているのですが、それ以外にも、天井に小さなスピーカーが取り付けられています。
耳をすましてよく聴いてみると、この天井のスピーカーからは、銀座の街で録音した環境音(雑踏や車の通る音など)が流れています。「パブリックスペース」を感じさせるこんな工夫も、ぜひ体感していただければと思います。

会期は1月29日まで!

会期は1月29日まで! 銀座のパブリックスペースを面白く使う100のアイデアが見られる! ― MUJI for Public Space 展

たくさん提案されたアイデアを見ていると、銀座のまちなかでどれか1つでも実現したら面白いな…と思います。今後の展開に期待したいところです。
この展覧会の会期は1月29日まで!銀座でお買い物のついでに、ご覧になってみてはいかがでしょうか。

MUJI for Public Space 展
- 街をもっと楽しむための100のアイデア -
期間|2022年12月2日(金)~2023年1月29日(日)
時間|11時~21時(営業時間・休館は店舗に準ずる)
場所|無印良品 銀座 6F ATELIER MUJI GINZA Gallery1・2
入場|無料
https://atelier.muji.com/jp/exhibition/5278/