【第2弾】ステッキの老舗 銀座タカゲン
2022年12月14日のブログでご紹介した「銀座タカゲン」は明治15年から続くステッキの老舗です。
2022年12月12日にこれまでの銀座6丁目から銀座1丁目に移転OPEN!!しました。
この度、再訪問して4代目社長の高橋源一郎氏から「銀座タカゲン」の歴史やステッキの魅力についてお話を伺いました。
仙台様はお得意様
江戸時代には仙台藩上屋敷の近く(現在:汐留日本テレビ付近)の日蔭町で刀剣商を営んでいましたが、廃刀令により刀が売れなくなってしまいました。創業者の高橋源蔵氏は在庫の刀を処分するため、刀を仕込んだ仕込み杖を考案し、横浜の舟商人に売りに行ったそうです。
その時、英国人が洋杖を手に闊歩する姿を目の当たりにし、これからはステッキだと思ったそうです。そして明治15年に銀座6丁目にステッキ店を創業しました。
吉田茂 元総理もご愛用
吉田茂 元総理はステッキがお好きで、よく「銀座タカゲン」で購入していました。
特に竹製がお好きで、大民籐(だいみんとう)のステッキも軽くて丈夫なため好まれました。
購入する時には車で来られても、吉田氏は車から降りずに秘書の方が車から降りてこられて、ご希望を聞いてお店の方がお車まで商品を運び、車の中で選ばれました。それほどお忙しかったのですね。
うさぎからコブラまで 変わりハンドルステッキ
私が特に興味を持ったのが、「変わりハンドルステッキ」と言ってハンドルが動物や鳥、花など様々な形をしたステッキです。4代目社長の高橋源一郎氏が海外の展示会で見つけ、約20年前から販売しているそうです。
ヨーロッパの貴族の趣味である、狩猟や競馬に関係が深い犬、うさぎ、鳥、馬などのデザインが主流ですが、中にはかえるやコブラといった珍しいものもあります。
八咫烏のはとこは「鳩」?
お店のおすすめ商品は、ハンドルが銀製の商品です。約40種類あります。
日本サッカー協会のエンブレム、八咫烏のデザインをした彫刻家:日名子実三(ひなごじつぞう)氏が鳩をデザインしたステッキなどもあります。
ステッキは素敵
磨き抜かれた「銀座タカゲン」のステッキは、男女を問わないおしゃれアイテムだということがわかりました。
根竹のステッキは夏らしい涼しさを感じさせてくれますし、楓や樫は普段使いに、黒檀とシルバーのステッキは上級なおしゃれを演出してくれます。
女性用にはカラーステッキもあるので、TPOに合わせて使い分けができると楽しいですね。
また中国では長寿のお祝いに鳩杖を贈る習慣があり、戦前は宮中でも行われていたそうです。
元気なご両親や祖父母の敬老のお祝いに、「いつまでもおしゃれでいてね」という願いを込めてステッキを贈るのはいかがでしょうか。
店舗情報
東京メトロ有楽町線 銀座一丁目駅9番出口から徒歩1分
東京メトロ銀座線 銀座駅A13出口から徒歩4分
京橋駅2番出口から徒歩3分
〒104-0061 東京都中央区銀座1-9-18 ぎんざ姿ビル1階
TEL:03-6263-9515(店舗直通)
営業時間 10:30~18:30
ホームページURL https://www.takagen.co.jp/