小猿

銀座のギャラリーに咲く木彫りの花

6月17日付、日本経済新聞の夕刊に「須田悦弘 本物と見まがう木彫の花」という記事で企画展が紹介されていました。場所を見るとギャラリーは銀座にあり、6月24日まで開催されているとのこと、出かけてみました。

敷板の上に骨董ガラスのジンボトル、一輪の薄紫の菫、凛として咲いているのは木彫りの花です。

 

須田悦弘 補作と模作の模索

須田悦弘 補作と模作の模索 銀座のギャラリーに咲く木彫りの花

これは、須田悦弘氏による個展「須田悦弘 補作と模作の模索」で、ロンドンギャラリー白金とギャラリー小柳の共同企画展です。

古美術や骨董の失われた部分を作り出す試み「補作」で、角、鞍、榊、雲を施した「春日若宮神鹿像」の小鹿の像です。(左側)

 銀座のギャラリーに咲く木彫りの花

自然を模した「模作」の作品。チューリップの花びら、中の芯、葉や茎までが木彫りとは思えず見入ってしまいました。白い壁に切り花がとめられて、その一角が華やいだ空間になっていました。

 銀座のギャラリーに咲く木彫りの花

ガラスの器に涼し気な朝顔。竹の籠には黄色の小花。風に揺れそうな花々です。

 銀座のギャラリーに咲く木彫りの花

平安時代の「聖観音像」に「補作」された足と足元の「模作」された一枚の紅葉。

ギャラリー小柳

ギャラリー小柳 銀座のギャラリーに咲く木彫りの花

ギャラリー小柳の前身は創業1852年(嘉永5年)京橋勧工場です。その中の陶器部門を「小柳商店」として明治、大正、昭和に渡り継続、1995年に銀座で美術画廊として開業、現在に至ってます。国内外の現代美術作家を扱い、アーティストもサポートしています。

銀座1丁目のガス灯通りの道沿い、小柳ビルの9階です。

 

 

住所:中央区銀座1-7-5-9F

電話:03‐3561‐1896