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2023 炎天下 夏を彩る鮮やかなオレンジ色

 2023 炎天下 夏を彩る鮮やかなオレンジ色

 6月8日の梅雨入り後も晴れ間になると一転、30℃を超える真夏日を記録し、連日6月とは思えぬ暑さが続きました。        7月に入り、中旬以降は高気圧に覆われ、平均気温は平年より高く、長期間に渡り暑さが続く可能性があるとの予報が出されています。 浜離宮恩賜庭園では、中の御門付近を中心に園内随所に、炎天下、生命力を感じさせる色合の橙赤色のヤブカンゾウが開花中です。 ヤブカンゾウ(藪萱草)の原種は中国原産のツルボラン科(ユリ科→ススキノキ科→2016年APG体系第4版で再改正)ワスレグサ属の多年草のホンカンゾウとされます。                 古代渡来し、別名の「忘れ草」として万葉集にも登場し、野生化し、各地に広がったとされます。               雌しべと雄しべの全部または一部が弁化し、幾重にも折り重なり "八重咲き" を呈し、1日花の一つに数えられますが、翌日以降に閉花するものもあるとされ、何れにせよ短命ながら沢山の蕾をつけ、次々に咲きます。                         3倍体で結実せず、地下茎を伸ばし子株をつくり、繁殖力は旺盛とされます。            同属のノカンゾウは、一回り小形の6弁一重咲きで、園内では横堀畔などで見られます。       尚同属には、ハマカンゾウ、ニッコウキスゲ、ユウスゲ、ヒメカンゾウの他、種々の園芸品種が作出され、学名のヘメロカリス、あるいはデイリリー(day lily)と呼称されています。           園内は、七夕シーズンを迎え、大手門、中の御門に笹が設置され、備え付けの色とりどりの短冊に願い事を書き、飾り付けることができ、記念撮影スポットが設えられ、庭園法被と番傘の小道具も用意されています。