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みなとっこ日記 てっぽうずピクニック
朝の陽ざしにきらめく、鉄砲洲通り。
ここは歴史ある水辺のまち、江戸湊です。
江戸時代の物資輸送は、舟運がおもでした。弁才船（べざいせん）という大きな和船で、米・醤油・油・炭などが、全国からここ江戸湊に集まりました。
それらの物資は、瀬取船に積み替えられて、日本橋川や亀島川、八丁堀といった、江戸市中に網目のごとく張り巡らされた水路をつたって、それぞれの河岸まで運ばれました。
中央区は、江戸の中心であり、まさに、水の都なのです。
いまは、おおくの川が埋立てられてしまいましたが、そこに架かっていた橋の名残りを、そこかしこにみつけることができます。
たとえば、湊一丁目の歩道にひっそりと残る、稲荷橋の親柱は、かつて八丁堀の河口部に架かっていた橋で、稲荷の名は、まさに鐵砲洲稲荷神社、湊稲荷をあらわしています。
もともとは海を望む海岸線に、海運の守り神として、御鎮座していたのです。
こんなふうに、歴史の落し物が、さりげなく隠れていて、それをみつけるたびに、新しい発見があり、もっとまちを好きになってゆく。
まるで、タカラモノ探しをしているみたい！
それが、中央区の素敵なところだなぁって、思います。
鉄砲洲児童公園では、夏の風物詩、じゃぶじゃぶ池がはじまりました。
かわいいお花に囲まれて、キラキラ光る水しぶき。
湊っ子ちゃんも、泳ぎたいなぁ！
お腹がすいたなぁ・・・。
ちかくのお店で、パンを買おうかなぁ？
わぁ～！どれもおいしそうで、迷っちゃう！
手作りって、いいね！
もうすぐ鉄砲洲の盆踊り！
７月３１日から８月２日までの３日間。
賑わうんだろうなぁ！
江戸時代より、湊・明石町・築地の隅田川沿いを、鉄砲洲といいました。
もともとは江戸初期にできた埋立地で、その地形が鉄砲（火縄銃）に似ているからとも、または幕府の鉄砲方が、試し射ちをした場所だからともいわれています。
鉄砲洲児童公園で、ピクニック気分。
湊っ子ちゃんは、夏色にきらめく湊のまちで、かつての江戸湊に思いをはせました。
中央区観光協会特派員 湊っ子ちゃん
第１９０号 令和５年７月２７日