あすなろ

黒船 眠りを覚ます

嘉永6年6月3日、浦賀沖に、アメリカ合衆国東インド艦隊司令長官M.C.ペリーが率いる最新鋭の二隻の蒸気船と二隻の帆船が現れました。いわゆる「黒船の来航」です。

「泰平の眠りを覚ます上喜撰たつた四杯で夜も寝られず」
 
これは高級茶「上喜撰」と蒸気船、「四杯」には船四隻の意味が掛けられ、お茶の特性と当時の状況を表現した歌です。
 
江戸幕府のみならず、庶民の間でも危機感とあいまって黒船への強い関心をもたらしました。
 
そのような幕末に、話題を呼んだ焼き菓子があります。

 黒船 眠りを覚ます

嘉永3年創業の菓子店は、嘉永6年に和菓子を釜で焼いた「亜墨利加饅頭」を創作し、人気商品となりました。
 
今も伝える開国の味をお茶請けにいかがでしょう。

 黒船 眠りを覚ます

◆梅花亭
 東京都中央区新川2-1-4