サム

2023 嫋やかな酔芙蓉の花色の移ろい

 2023 嫋やかな酔芙蓉の花色の移ろい

スイフヨウ(酔芙蓉)は、東アジアを中心に自生するアオイ科フヨウ属 落葉低木のフヨウの園芸品種とされます。           秋口、一重または八重の大輪の花を咲かせ、夕方には萎んでしまう一日花ですが、花期の間は次々と途切れることなく開花します。 突き出た花蕊(ズイ)の柱頭が上方に曲がるのが特徴です。     朝、咲き始めは白花ですが、時間が経つにつれ、花色が次第にピンク~濃いピンクへと赤味を増し変化し、酔客の顔色に擬(ナゾラ)え、「酔芙蓉」と名付けられたとされます。            芙蓉は美の象徴に例えられ、蓮の異称でもあり「芙蓉の顔(カンバセ)」との表現もあり、区別するため、芙蓉を「木芙蓉」、蓮は酔芙蓉と同じ音の「水芙蓉」とも呼ばれます。             日中気温の上昇と共に細胞内でアントシアニンが生合成され、花弁に蓄積され赤味を増すとされ、気温が低いと白色が残存、ないし赤味が控え目の場合もあるようです。芙蓉の花言葉には、嫋(タオ)やかで優美な花の見た目を表わした「繊細な美」「しとやかな恋人」等と、次々と花を咲かせる特性を表わした「幸せの再来」等があり、酔芙蓉には「心変わり」が加わります。 浜離宮恩賜庭園 花木園に植栽されている酔芙蓉が漸う咲き揃い始めました。