Hanes

中央区内で変わった歴史の常識!
~佃島初代名主 佃忠兵衛報恩塔~


こんにちは。Hanes(ハネス)です。
しばらく記事の更新をご無沙汰しているうちに、「中央区観光検定」が無事に終了し、結果が届きましたね。
今さらながらではありますが、検定対策中に気づいた歴史のアップデートについて簡単にご紹介したいと思います。

突然ですが、歴史の常識は変わらないものだと思っている方はいらっしゃいませんか?
実は、みなさんが学校で習って常識だと思っていた歴史が、新しい史料の発見や近年の発掘調査や研究の進展により、知らぬ間に新説に上書きされていることがあるのです。
その代表的なものの1つが、鎌倉幕府の成立年。
「いい国つくろう鎌倉幕府」と語呂合わせで覚えた1192年の鎌倉幕府成立も、今や「いい箱つくろう鎌倉幕府」の1185年が新説となっています。

年号まで影響こそしないものの、知らぬ間に新説が常識となった歴史が中央区内にもありました。
それが、築地本願寺内にある「佃島初代名主 佃忠兵衛報恩塔」です。
みなさまの中には、この報恩塔は初耳という方もいらっしゃるかもしれませんね。

 中央区内で変わった歴史の常識!~佃島初代名主 佃忠兵衛報恩塔~


それもそのはず!実はこの報恩塔、しばらく前までは「森孫右衛門供養塔」として知られており、中央区観光検定の公式テキストにも掲載されていたのです。
今回、本検定を受験するにあたり新たにテキストを購入したところ、この供養塔の記載が見つからず、気になって築地本願寺へと足を運び、やっと知識もアップデートすることができた次第です。

 中央区内で変わった歴史の常識!~佃島初代名主 佃忠兵衛報恩塔~


この新説については、ぜひ現地を訪れて案内板を読んでいただければと思いますが、案内板にてこの新説を目の当たりにした瞬間、思わぬ歴史の新常識に驚く一方、「やはり生き物である歴史って面白い!」と思いました。
中央区内の史跡は研究が進んでいるものもありますが、まだ未知の部分もたくさんあります。
今後中央区の歴史を紐解くにあたり、「もしかしたら通説が常識とは限らないかもしれない」という冒険心と探究心を持って臨みたいと思いました。