晴海埠頭 海の日行事「海と日本プロジェクトIN晴海」

こんにちは。マダムはるみです。
今回は過日7/15海の日に地元晴海で行われました「海と日本プロジェクトIN晴海」のご報告をしたいと思います。
晴海埠頭では毎年2回、5月中旬の「東京みなと祭」とこの7月海の日に、数艇の船の一般公開が行われます。
普段なかなか中には入れない様々な船内を見学でき、また船や海について知ることができる絶好の機会となっています。
今回公開された船は以下のとおり全部で4艇でした。
①商船三井 自動車運搬船「EMERALD ACE」
②海上保安庁巡視船「いず」
③海洋研究開発機構 学術研究船「白鳳丸」
④船上劇場「STU48号」
この中で①は事前見学登録が必要。年齢制限(小学生以上)あり。となっています。
また④の「STU48号」は、AKB48グループの一つで、瀬戸内7県を拠点とするアイドルグループSTU48の話題の専用船上劇場です。
私は今回②・③の船をじっくりと見学させていただきました。
③の「白鳳丸」は2004年の海洋研究開発機構の発足にともない、東京大学海洋研究所から移管された大型研究船。日本の近海だけでなく太平洋、インド洋、地中海、極海など世界中の海で調査研究を行っています。
船内には10室の研究室があり、船というより大学の研究棟の中のよう。
クリーンルームと言われる無菌状態で実験ができる研究室、ウェットラボというサンプル処理が行われる研究室などもありました。
実際に研究員の方々が中で海底より採取した大小の試験官に入った生物を説明しつつ見せてくださったりもします。
またサロンと呼ばれる上級研究員と一部の士官が会食などをする豪華な部屋もあり、「私はここでは食事したことがないんですよ」と笑いながら研究員の方が話してくださいました。
興味津々見学しつつ、私には別の感慨も。。。実はこの船、ここ晴海埠頭とは縁が深い船でして。。。
長年晴海は東京に戻った際の母港となっていたようで、晴海埠頭公園の目の前に停泊していて、晴海埠頭へ東京湾を眺めに行くと良く見かける船でした。T のイニシャルと銀杏のマークが印象的な本船は、夕暮れの埠頭の景色に浮かび上がった姿がとてもステキで、大好きな風景の一部だったのです。写真を撮りに訪れる方も度々みかけました。
晴海埠頭公園のオリンピック選手村建設に伴う工事で姿を見かけなくなり、寂しく思っていたところに今回の再会!?となったわけです。
海上救助現場最前線で活躍する巡視船「いず」

そして②の巡視船「いず」
こちらは海上保安庁の巡視船の為、当日身分証明書の提示をして登録し、見学となりました。
この巡視船は阪神・淡路大震災の教訓をもとに、大規模災害発生時に現場指揮などができるよう通信設備や被災地への救援物資運搬能力なども備えた「災害対応型」の巡視船。
中には東日本大震災後の不明者発見の際の写真なども貼られていました。
また、救助者の手当てや看護を行う病院の手術室や入院室のような部屋(写真)があり、海難救助の最前線で活動する船なのだということをそこここで感じる船内。
ここで実際の海難事故などの救助の際はどんな光景がひろがるのだろうか。と想像すると緊張さえ感じます。
食事室や厨房、お風呂なども、沢山の乗組隊員が規則正しく生活できるように考えられた作りで、華美さはなく、実用的な印象。
外の甲板にはヘリポートも備えていて、その横にある潜水士たちの支援機材などが置いてある室には沢山の潜水士さんたちが機材の説明などをしてくださいます。
酸素ボンベなどを実際に背負わせてくださったり、スイムスーツなどを触らせてくださったり。
日に焼けた笑顔と鍛え上げられた筋肉がまぶしい潜水士さんにお話しを伺ってみました。
Q・「なぜ巡視船乗組員を目指したのですか?」
A・「自分はサーフィンなど海でのレジャーが大好きで、海に関わる仕事に就きたかったんです。それなら人の役にたつ仕事がいいかなと・・・」
Q・「実際、どんな現場に行かれたのですか?」
A・「先日の銚子沖の船の沈没現場で救助活動にあたりました。潜水して船内の音も実際に聞きました。」
Q・「ニュースになっていたあの転覆ですよね。怖くはなかったのですか」
A・「現場で救助にあたっているときの自分はアドレナリンがものすごいので、大丈夫なんです!!!」
とても頼もしく感じられました。日本の周りの海はこんな方たちに守られているのですね。
こんな風に。。。
実際の船に乗っている方々と直接お話もできるイベントなのです。
中央区晴海はいよいよ1年後に迫った東京オリンピックの選手村になる日々景色の変わる町ですが、海に面しているからこそできるこのようなイベントも魅力の町です。
皆様もぜひお出かけください。