縁起 はんなり立春大吉
「立春大吉」の言葉を見つけました。節分を過ぎたら、翌日は立春。寒さは厳しくても、暦の上では春が始まります。古来は新年の始まりであった立春に除災招福の意味をもった縁起の良い言葉です。
あまり街中では見ませんが、「立春大吉」と縦に書いたお札を立春の日に寺院の門前や民家の軒先に貼りだされる習慣があります。
「立春大吉」と言う文字は、全ての文字が左右対称になっています。表から見ても裏から見ても、立春大吉と読めるので、鬼が勘違いして家に入ってこないと言われます。
「節分」の日に豆まきをして一年間の厄を払って新しい一年の始まりである立春の日に厄が来ないようにという願いを込めてお札を貼っているわけです。
「立春大吉」を名称にした京和菓子。
お多福さんや梅をかたどった干菓子、すはま製の豆など、春の喜びを表す縁起物づくしです。
◆亀屋良長
日本橋高島屋 B1F「日本の味」味百選・銘菓百選コーナー