滅紫

十三世片岡仁左衛門二十七回忌追善狂言「菅原伝授手習鑑」ー二月大歌舞伎

「十三世片岡仁左衛門二十七回忌追善」公演が始まっています。コロナウイルス騒ぎもここ歌舞伎座の中まではというものの、満席の客席はいつもよりはマスク姿のお客様が多いようです。

菅丞相の名演が「神品」とまで評された十三世片岡仁左衛門の追善公演では当代の仁左衛門さんが六回目になる菅丞相を勤めます。仁左衛門さんはこの公演中一切の牛肉を口にされないそうです。(松嶋屋さんのニュースレター)

三大名作のひとつ「菅原伝授手習鑑」は学問の神様・菅原道真の太宰府流罪の悲劇を描いた全五段の大作狂言ですが、今回は「加茂堤」「筆法伝授」「道明寺」の上演です。八重に孝太郎、苅屋姫に千之助、園生の前に秀太郎と親子三代、兄弟の共演で十三世もさぞかしお喜びのことかと思います。数十年前に観た十三代目の菅丞相と舞台の当代の仁左衛門さんが重なって見えました。

夜の部は追善として長男の我當さんが演じる「八陣守護城」「道行故郷の初雪」、「羽衣」「文七元結」です。

千穐楽は26日、お問い合わせはチケットホン松竹0570-000-489(10:00-18:00)へ

 十三世片岡仁左衛門二十七回忌追善狂言「菅原伝授手習鑑」ー二月大歌舞伎
 十三世片岡仁左衛門二十七回忌追善狂言「菅原伝授手習鑑」ー二月大歌舞伎

2月は「歌舞伎座稲荷」では二午祭を執り行います。歌舞伎座稲荷と3階の売店には「地口行灯」が飾られています。

(2020.2.10昼の部観劇)