Silver Fox 007

春を待つ石川島燈台跡

三寒四温の気候に春近しを感じる今日この頃、晴天に誘われて佃公園を散歩しました。

一番の目的は、先日の第12回中央区観光検定に出題された佃公園の護岸にある浮世絵のレリーフ3枚を目に焼き付けておくこと!
レリーフのことは、公式テキスト「歩いてわかる中央区ものしり百科」に掲載されているので、文字は何度も目にしています。ちょいちょい通る石川島燈台モニュメントのそばに設置されているので、現物も見た気になっていました。

いざ見に行くべし。護岸の歩道へ階段を下りてみましょう。

東都佃沖

東都佃沖 春を待つ石川島燈台跡

ありました、3枚のレリーフが石垣に! 石垣に向かって一番左の縦のレリーフが「東都佃沖」。
浮世絵の華やかな色使いの、インターネットでみた画像のイメージとは違います。あたり前ですよね、レリーフですから。年季を経た緑青一色です。それでもくっきり「富士三十六景」のタイトルが見えます(写真ではわかりにくですが、右上隅の四角い浮き彫り部分)。

これを含む版画集は何か?という問いに、かの歌川広重ですよ、間違う訳がないと思うでしょ? ところが間違っちゃったんですね。
さっと解いた時は正解「富士三十六景」を選んでいたのに、見直しなんかしちゃったのが敗因。小学生の頃、「テストは早く終わっても時間いっぱい使って見直しをしなさい、最後まで諦めない・慎重に」と教えられたことがこの歳になっても染み付いているんですね。それがアダとなりました(涙)。
葛飾北斎の「富嶽三十六景」とぐちゃぐちゃになり、自信がゆらぎ、間違いに転落。作題者の意図はケアレスミス狙いだったかもしれず、それに引っかかったとも言える・・・
先輩特派員さんもおっしゃっていましたが、現物を目にすることはとても重要ですね。

この日は隅田川を渡る風が時おり強く吹きながらも、降り注ぐ陽射しは春の力強さ。
燈台モニュメントそばの桜はつぼみがびっしりとつき、今年は桜の開花が早いとの予報も出ています。佃公園から石川島公園に続く歩道は桜もみごとです。新型コロナウィルス対策に協力しつつ、桜の下をのんびり散歩したいものです。

佃公園:中央区佃1-11
東京メトロ有楽町線または都営地下鉄大江戸線の月島駅下車、6番出口からが近いです。