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天文講座と歴史講座 タイムドーム明石で

タイムドーム明石は中央区の郷土天文館です。一年を通して様々な講座も開催されています。今回は2月に開催した発展的天文講座と歴史講座に行ってきました。

大人向け講座「発展的天文講座」星空の少ない都心で宇宙に触れる

大人向け講座「発展的天文講座」星空の少ない都心で宇宙に触れる 天文講座と歴史講座 タイムドーム明石で

タイムドーム明石にはプラネタリウムがあり、子供向けや大人向けにいろいろなテーマで上映や天文講座が開催されています。今回は2月9日開催の発展的天文講座「はやぶさ2の現在までの活躍」でJAXAはやぶさ2プロジェクトの吉川真先生の講演でした。やはり「はやぶさ2」は巷での関心が高いせいか、いつもは余裕のある席も今回は埋まっていました。予想と違い凸凹していて着陸に適した平地の少ない小惑星「リュウグウ」への着陸の苦労や、小惑星への探査の必要性(大きな惑星と違い、惑星内部の活動による影響が少ないので、宇宙の原初の形が残っている可能性が強い)など興味深いお話を聴くことができました。

入場券5枚集めて記念品を頂きました

入場券5枚集めて記念品を頂きました 天文講座と歴史講座 タイムドーム明石で

発展的天文講座またはやさしい天文講座の入場券を5枚集めると記念品が頂けます。今回で5枚集まったので頂いたのが写真のクリアファイルとシール、そして表彰状です。シールはほかにバッチか星座早見盤も選べます。

発展的天文講座は毎月1回第2日曜日の16時から開催されていて、次回は3月8日の「宇宙の大きさを測る」です。

 

 歴史講座も開催 中央区の歴史の一端も知る

 歴史講座も開催 中央区の歴史の一端も知る 天文講座と歴史講座 タイムドーム明石で

タイムドーム明石では冬に「郷土天文館・冬の歴史リレー講座」も開催しています。2月22日開催の「幕末の江戸湾防備とお台場 史料から読み取る建設事情」で品川歴史館学芸員の冨川武史先生の講演に参加しました。

お話は江戸時代の江戸湾防備の流れと時代背景、そして中央区に築造されたお台場(砲台)のお話でした。

お台場というと今の海浜公園が有名ですが、その築造から10年後、明治になる直前に品川から江東区越中島にかけての沿岸部に等間隔に砲台が築かれていたんですね。中央区には3つの砲台が築かれたそうです。今の浜離宮、明石町の聖路加タワーの辺り、それと佃島です。浜離宮のみにその痕跡の石垣が南東隅に残っているようです。

タイムドーム明石では、プラネタリウムや講座のほかにも常設展示や企画展なども開催しています。時々区の広報やHPなどでチェックしてみてはいかがでしょうか。

*次回の歴史講座3月14日「発掘調査で分かる小伝馬町牢屋敷」は新型コロナ肺炎の影響で延期となりました。

 

後日、佃島の砲台跡に行ってみました。

後日、佃島の砲台跡に行ってみました。 天文講座と歴史講座 タイムドーム明石で

佃島の砲台跡に早速行ってみました。場所は月島の佃大橋がかかっている高架の川下側。写真の説明版が立っています。説明板の古地図によるとこのあたりに出島のように四角い砲台があったのですね。明治20年代にここを起点に月島の埋め立てが行われたそうです。ここから少し行くともんじゃストリートです。

今では埋め立てで海岸線ははるか遠くに行ってしまいましたが、明治初年まではこのあたりが東京湾の最奥部でここから何門もの大砲が沖をにらんでいたかと思うと感慨深いです。