銀座のカルティエ 王室の紋章
銀座通りのカルティエの建物には6つの王室の紋章が掲げられています。正確に言うと、旧王室とかその王室の個人の紋章(例えば、スペイン王〇〇〇〇13世とか)と言ったほうが正しいかもしれません。
建物に向かって右から旧ロシア、ギリシャ、セルビア、モナコ、スペイン、ポルトガルの王室の紋章が掲示されています。(王政が廃止せれている国の呼称は、全て旧名称と理解して下さい。) 親切な女性店員の方が、丁寧に教えて下さいました。
また、これらの紋章が飾られている理由は、同社の輝かしい歴史を調べると分かりました。
1847年、宝石細工師ルイ・フランソワ・カルティエがパリのモンマルトルゲィユ街13番地にメゾン・カルティエを設立しました。1888年に最初のブレスレット・ジュエリーを製作し、1899年には高級店が居並ぶモードの中心街、ラぺ通り13番地に移転しました。 1902年にはロンドン支店を開店し、1904年には英国王エドワード7世とスペイン王アルフォンス13世の御用達になったとのことです。
1904年にイギリス国王の御用達の勅許状を拝命し、これをきっかけに1939年までの35年間で15ヵ国の王室御用達の勅許状を拝命したそうです。そのうちの9つの王室の紋章がパリ本店の各入口の左右に掲げられているそうです。