江戸相撲の歴史が残る茅場町
大相撲の七月場所がこれから終盤を迎え、優勝争いも気になるところです。ぼくは相撲が大好きなので、毎場所国技館へ足を運んでいます。
中央区にはご存じのとおり浜町に〔荒汐部屋〕がありますので、もちろん私も部屋の力士を応援しています。現役時代その人柄を愛していた元蒼国来が新しい親方になって部屋を継承されましたので、より一層親しみを感じています。
さて、相撲の歴史を振り返れば、江戸時代に社寺の勧進相撲として著名や寺や神社の境内で催されたわけです。江戸では深川の八幡宮と本所の回向院が双璧でした。しかしそれ以外の場所でも開催されています。例えば神田明神や芝神明宮などもそうです。
現在の中央区内では、回数は少ないのですが〔日枝神社御旅所〕(現在の日本橋日枝神社)でも催されました。当時は「茅場町薬師」を同じ敷地内に持ち、今よりもずっと広い境内でしたから、相撲興行には対応できたのでしょう。本所や深川よりずっと都心ですから、散歩がてら訪れた人も多かったのではないかと推察します。
そんな歴史をたどりながら茅場町近辺を歩くのも興味が湧いてきます。