小猿

高尾太夫に捧ぐー高尾稲荷神社例大祭ー

2019年7月の滅紫さんのブログでご紹介された「高尾稲荷神社」例大祭が5日、箱崎北新堀町会の方々によって執り行われていました。江戸時代、遊女の最高位だった「太夫」、2代目の高尾太夫は仙台藩主伊達綱宗の意に従わず、墨田川に浮かぶ船の中で吊るし斬りにされ、遺体が流れ着いたのは日本橋川下流の新堀川北側の河岸です。大明神稲荷社として当地に祀られました。現在、町名は日本橋箱崎町ですが、町会の名前に北新堀町の名残があるんですね。

 

 

 高尾太夫に捧ぐー高尾稲荷神社例大祭ー

神霊は高尾太夫の遺骨で、いつもは見られないのですが、今年の祭礼は特別で骨壺が置かれていました。と言うのは、稲荷社のある建物を建て替えるので、この地での祭礼は最後とのこと、翌日に近くに移るそうです。

「太夫」まで昇りつめた方がこのような最期になるとは、さぞ無念であったろうと思います。それでも後の世の人々に大切に守り続けられていて、私たちにも頭痛治癒などのご利益をもたらしてくれています。

 

 高尾太夫に捧ぐー高尾稲荷神社例大祭ー

 

 

 

 

 

 

湊橋の東詰に案内板があります。