人形町駅から行ける、静かな佇まいの神社 NO.21
~ 金刀比羅宮(日本橋中洲) ~
『ギフト、そして自分も楽しむ』をエスセディックに取材します、rosemary sea です。
「人形町駅から行ける、静かな佇まいの神社」シリーズ、第21回の今回は、金刀比羅宮【ことひらぐう】(日本橋中洲)をご紹介します。
それでは・・・
天明3年(1783年)創建され、隅田川往来の船人の守護神として信仰を集めた、とされています。
この地には、明治初期の日本橋中洲の埋め立てに伴い祀られた船玉琴平宮が起源、と言われています。
その後の関東大震災により焼失して、長らく再建されなかったようです。
戦後、改めて香川の金刀比羅宮より御分霊を奉斎し、現在の「金刀比羅宮」として再建されたそうです。
「中洲」という地は、江戸後期には、両国と並ぶほど栄えたところだったそうですが、今は面影もないようです。
社標には「金刀比羅宮」と「慈愛地蔵尊」と書かれていますので・・・
境内右側のこちらが、「慈愛地蔵尊」ですね。
玉垣に「明治座」さんを発見しました。
鳥居に刻まれていますのは、元明治座社長の新田新作さん、寄進されたのでしょうね。
すぐ先には「清洲橋(きよすばし)があります。
日本橋中洲と江東区清澄(きよすみ)を結んでいます。
永代橋(えいたいばし)とともに関東大震災後の震災復興事業として計画された橋で、昭和3年(1928年)に竣工しました。
デザインはドイツのケルンにあったつり橋をモデルにしています。
男性的なイメージの永代橋に対し、流れるように優美な形状の清洲橋は、女性的と形容されることが多いです。
「清洲」という名称は、建設当時の「日本橋区中洲町」と「深川区清住町」を結ぶことからつけられたそうです。
国の重要文化財に指定されています。
(歩いてわかる 中央区ものしり百科より)
ここ「清洲橋」は、8月4日記事アップでご紹介しました「東京メトロ×Spot Tour とっておきのオススメスポット(スマホで回れるまち歩き)」の「水天宮前駅」コースのスタンプスポットのひとつとなっています。
ちなみにロズマリは、自分で考案しました「人形町駅」はコンプリート、あと1スポットで「水天宮前駅」コンプリートとなっております。
今回も江戸古典落語、ご披露させていただきます。
第13回の今回は、「9日10日(ここのかとおか)」という、比較的ライトな噺を載せます。
<事前確認コーナー>
落語の「オチ」には様々な種類があると言われています。
「落語芸術協会」のホームページでも、「考えオチ」「地口オチ」「廻りオチ」「逆さオチ」「見立てオチ」「トントンオチ」「はしごオチ」「仕込みオチ」「間抜けオチ」「しぐさオチ」「ぶっつけオチ」「とたんオチ」などと分類できる、となっていますが、肝心なのは、この噺は何のオチなのかということではなく、どう落ちるのかということ、だそうです。
ちなみに今回のオチは「トントンオチ」の典型的なものですが、トントンと調子良く話を進めてオチになります。
「九日十日」
虎ノ門の金刀比羅宮近くで商いをするお店、小僧さんが店番をしております。
そこへ入ってきた町人が尋ねます。
町人「こんぴらさんの縁日はいつか?」
小僧「確か五日六日(いつかむいか)でございます」
番頭さんにお客のことを聞かれ、
小僧「今のはお客ではありません、こんぴらさんの縁日はいつか、と聞かれました」
番頭「それで、何と答えたんだ?」
小僧「五日六日と答えました」
番頭「しっかりしなさい、縁日は九日十日だ。追いかけて教えなおしておいで」
小僧「そこ行く人、さっきの旦那、五日六日の人~」
町人「七日八日(なのかようか:なにか用か)?」
小僧「九日十日」
金刀比羅宮(日本橋中洲)
日本橋中洲11-1
東京メトロ日比谷線・都営浅草線 人形町駅 A2出口を出て、前の人形町通りを右(車の一方通行方向の反対方向)へ進む。
「水天宮前」信号交差点は直進するが、水天宮側に渡っておく。
ロイヤルパークホテルを越えたところで左折、東京シティエアターミナルを右に見ながら2つ先の信号まで。
この信号を渡って右折、清州橋の手前、左にあります。
人形町駅から徒歩約10分。