湊っ子ちゃんの中央区かるた♪あ行
こんにちは、湊っ子ちゃんです。
ちょっと早いですが、お正月に向けて「中央区かるた」を作ってみました!
今日は、あ行です!
♪ 明石町 文明開化の 鐘の音
明治時代、いまの明石町は外国人居留地でした。たくさんの教会やミッションスクールが建ち、異国情緒ただよう町並みがありました。その名残をとどめる、築地カトリック教会は、東京でもっとも古い教会で、明治9年(1876)にフランスより贈られた銅製洋鐘は、江戸のジャンヌ・ルイーズという愛称で親しまれています。
♪ 一石橋 迷子をたずねて 石しるべ
いま、一基だけ残る親柱は、大正11年(1922)に架け替えられた鉄筋コンクリートのアーチ橋のもので、これは関東大震災でも崩れずに、長いあいだ親しまれました。そんな一石橋のたもとにある「迷子しらせ石標」は、江戸時代、西河岸町の人々が建てたものです。江戸市中で迷子になることは、親子一生の別れといわれ、みつけだすことは非常に困難でした。
♪ 魚河岸の 加茂能人形 水神社
豊洲にお引越した築地市場は、さらにその昔、日本橋に立った魚市場でした。徳川家康に白魚を献上した、佃島の森孫右衛門たちが、余った魚をそこで売ったのがはじまりです。水神社は魚河岸の守り神で、山王祭では加茂能人形山車が曳かれました。山車の上に立つのは、京都の上賀茂神社の祭神「別雷神(わけいかづちのかみ)」です。
♪ 永代橋 対をなすのは 清洲橋
永代橋と清洲橋は、ともに震災復興橋梁で、大正12年の関東大震災のあとに架け替えられました。平成19年(2007)に国指定重要文化財になりました。重厚でたくましい鋼アーチ橋である永代橋と、ドイツのケルン川に架かる吊り橋をモデルにした優美な清洲橋は、その外観からペアにたとえられます。
♪ 大観音寺 お釈迦様の 花まつり
毎年4月、人形町にある大観音寺では、花まつりが催されます。これは、お釈迦様のお誕生日を祝う仏教行事で、訪れた人たちには、甘酒と人形町の銘菓が振る舞われます。大観音寺のお釈迦様は、頭部のみの鉄造菩薩で、鎌倉時代に災害にあい、鶴岡八幡宮の鉄井(くろがねのい)に埋まっているのを掘り出されました。高さが170㎝もあります。
♪ みなさん、ぜひ印刷して、あそんでみてくださいね!
‐ 参考文献 ‐
「歩いてわかる中央区ものしり百科」中央区観光協会 令和元年刊
「中央区区内散歩 第1集」中央区企画部広報課 平成12年刊
「中央区の文化財(ニ)美術・工芸・古文書」中央区教育委員会 昭和58年刊
中央区観光協会特派員 湊っ子ちゃん
第106号 令和2年10月1日