湊っ子ちゃんの中央区かるた♪さ行
こんにちは、湊っ子ちゃんです。
ちょっと早いですが、お正月に向けて「中央区かるた」を作ってみました!
今日は、さ行です!
♪ 三十間堀から出た 銀座出世地蔵尊
銀座三越9階のテラスに、銀座出世地蔵尊があります。六角堂と呼ばれるちいさなお堂のなかに安置される、その石造りの浮彫のお地蔵様は、文久元年(1861)、三十間堀の中から発見され、世に出た、ことから、出世地蔵と呼ばれるようになりました。昭和初期頃まで、縁日はたくさんの人で賑わいました。いまも毎年10月に、銀座八丁神社めぐりが催されます。
♪ 白魚漁 篝火たいて 四ツ手網
徳川家康の江戸入府に伴って、摂津国西成郡佃村(いまの大阪市西淀川区)の森孫右衛門と漁師たちは江戸にくだり、将軍に白魚を献上する御用をつとめました。白魚漁は、11月~3月の寒い季節に行われ、夕刻より漁に出て、篝火をたいて魚を集め、四ツ手網とよばれる大きな網ですくいあげました。そのようすは、江戸名所図会やおおくの錦絵に描かれています。
♪ 椙森神社 富くじべったら 恵比寿講
人形町にある椙森神社といえば、江戸時代、富くじ興行が行われたことで有名です。いまの宝くじのはじまりで、神社・仏閣の修繕費を集めることが目的でした。大きな箱に入った木札を棒でつついて当選を決めます。江戸っ子たちは一攫千金を夢みて、富くじは大流行しました。いまも毎年10月には、寶田恵比寿神社とともに、恵比寿講が盛大に執り行われ、べったら市がたちます。
♪ 聖路加の 十字架ともす 医療の灯
聖路加国際病院は、明治35年(1902)R・Bトイスラー初代院長により、医療・信仰・教育の信念のもと、大きく発展を遂げました。聖ルカ礼拝堂は、昭和11年建造の、ネオ・ゴシック様式の荘厳な塔をもち、毎日3回、カリヨン・チャイムが奏でられ、聖歌のメロディが町に響きわたります。おなじ中庭には、トイスラー院長の住んだ家も、移築されています。
♪ そば切りは 江戸っ子たちに 大人気
そばは、江戸っ子たちのファーストフードで、そば切りと呼ばれていました。つゆにつけて食べる「もり」が一般的でしたが、しだいにあたたかいそば「かけ」が生まれます。最盛期には、江戸市中に4000軒のそば屋が並んでいたそうです。夜遅くまで営業するそば屋もあり、「夜鷹そば」なんて呼ばれていました。明治に入ると、もりに海苔を散らせた「ざる」が出てきました。
♪みなさん、ぜひ印刷して、あそんでみてくださいね!
‐ 参考文献 ‐
「歩いてわかる中央区ものしり百科」中央区観光協会 平成26年刊
「中央区の文化財(五)道具類」中央区教育委員会 昭和59年
中央区観光協会特派員 湊っ子ちゃん
第108号 令和2年10月8日