ご遷座記念祭の福徳神社
8月の花手水のブログがご縁で、福徳神社の伊久様から観光協会にご連絡を頂きました。10月11日にご遷座六周年の記念で再び花手水を企画されているとのこと、嬉しく行ってきました。
福徳神社は貞観年間(859~876)にはこの地に鎮座していた、東京でも指折りの古社です。主祭神は倉稲魂命、五穀豊穣の神様で、武蔵野の村落、福徳村の稲荷神社として祀られました。その社地は広大で、森林や田畑に囲まれ周辺には農家が散在して、神社の森には石造の一里塚がありました。
江戸時代には徳川家康公も参詣し後に合祀されました。二代将軍秀忠公が参詣された時に、神社の鳥居のクヌギの木に若芽が萌え出でていたのをご覧になり、神社の別名を「芽吹稲荷」と名付けられました。
時代の中で鎮座地が移ることもありましたが、2014年、高いビルの谷間に社殿がよみがえって、ビルの屋上からご遷座されました。
御神輿
本来ならば、このきれいな御神輿が街を巡る予定だったそうですが、コロナ禍の状況で行わないことになり、代わりに神社の敷地に飾って街を訪れる人を迎えています。神輿屋根下の堂の中には日本橋と麒麟が彫られています。擬宝珠もありますね。
御神輿は地元企業や氏子で構成する芽吹会によって2016年に奉納されました。芽吹きの色、若草色が飾りや木札に使われています。御神輿が巡れない代わりに来た方がこの木札を持って食事や買い物で日本橋を巡って頂き、街を元気にしたい、また、再来年には御神輿渡御を、との願いが込められています。
花手水
手水鉢も黄色や若草色の芽吹いて行く、明るい未来を感じるお花で飾られていました。狐くん達もハレの日、おしゃれしてます。
福徳神社伊久様には大変お世話になりました。新たなご縁を頂き感謝申し上げます。
ご遷座六周年記念の御神輿は18日(日)まで展示されています。
福徳神社
中央区日本橋室町2丁目4番14号
Tel. 03-3276-3550