この人の「交通誘導」は職人技
日本橋1丁目のスーパー誘導員さん
永代通り、コレド日本橋の前を昭和通りに向かって数分歩くと横断歩道の所に誘導員さんが立っています。背筋をピリッと伸ばし誘導棒を小気味よく振って、歩行者と車を導くやり手の誘導員さん。耳を澄ますと、この方、並の誘導員ではないことがわかります。
「はい、信号変わります。こちら50秒ほどで変わります。お待ちください。はい、あと40秒ほどです・・・30秒ほどお待ちください。・・・ハイ、あと20秒・・・あと10秒で変わります。お待ちどうさまでした。」
この間、時計を見ることなし。正確な体内時計が働いているんですね。スマホを見ながら歩く人もいるので、この音声誘導役に立っているに違いありません。
信号が連動していることを伝えることもあります。「ここ(この横断歩道)を青で渡ると、次の信号(昭和通り)も青で渡れます」。昭和通りは6車線で赤になるとかなり待たされるので、皆さんスタスタ歩かれます。
お名前は高田初夫さん。この場所で誘導を始めて2年半。もともとコミュニケーションをとるのが好きだったので、自然に声を出して案内するようになったそうです。「信号を無視する人にうるさいと言われることもあるけれど、ご苦労様の声に励まされます」。
「はい、車出ます」、「点滅信号に変わります」、「そろそろ赤信号です」などなど。もっと聞きたければ現地へどうぞ。
休憩中でなければ月~金曜の昼間会えるかも。
※本人の写真の使用等、了承を得ています。