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杉原千畝 Sempo Museum

 

先日のハロラジの収録のときに、京橋のエドグランのすぐ近くにある「アイヌ文化交流センター」のお話をさせていただいたのですが、そのとき『近くといえば・・』とJUMIさんに教えていただいたのが「杉原千畝 Sempo Museum」です。

 

杉原千畝(本名:ちうね、通称:せんぽ)についてはいろんな媒体を通じてこれまで何度か知る機会があったのですが、そんな施設があるとはまったく知りませんでした。どうやら昨年開館したばかりの施設のようです。たしかにここもエドグランの目の前です。というわけで、早速訪れてみました。。

 

※上記画像は公式サイトからお借りしました。

そもそも【杉原千畝】って誰?

そもそも【杉原千畝】って誰? 杉原千畝 Sempo Museum

「日本のシンドラー」としてご存じの方も多いと思いますが、ご存じない方のためにざっくりと要約すると、「第二次世界大戦の際に、東欧のリトアニアでホロコーストから逃れようとするユダヤ系難民に日本通過ビザ(通称:命のビザ)を発給し、数千人の命を救った日本の外交官」です。

 

実は杉原千畝の名前が日本で知られるようになったのは比較的最近です。彼の行為は当時の日本の外務省の訓令に反してのことだったため、第二次大戦終結後まもなく、彼は外務省を追われてしまったためです。

その後長い間、外務省のほうでは杉原千畝について海外から照会があっても「そのような職員は在籍していたことが無い」という冷淡な回答を続けていたということです。

 

しかし彼に命を救われたユダヤの人たちは、その恩を決して忘れてはいませんでした。

1985年、イスラエル政府より、多くのユダヤ人の命を救出した功績で日本人では初で唯一の「諸国民の中の正義の人」として「ヤド・バシェム賞」が贈られました。

 

それと前後して日本国内でも千畝の名前が知られるようになり、1991年に当時の外務政務次官であった鈴木宗男氏、2000年に河野(洋平)外務大臣(当時)によって彼の名誉回復が行われたのです。残念ながら杉原千畝氏は1986年に永眠していたのですが。

 

当時リトアニアにいた20万人のユダヤ人のうち19万5千人が殺害されたと言われています。出典:『リトアニアにおけるホロコースト(wikipedia)

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杉原千畝に関しての文芸作品・映像作品はここ30年の間に非常にたくさん制作されています。ぜひ一度検索してみてください。Amazonのprime videoでも2015年の「杉原千畝 スギハラチウネ」(唐沢寿明主演)や「シンドラーのリスト」などが見られるようです(2020.11.1現在)。

 

上記画像はwikipediaから

杉原千畝Sempo Museum

杉原千畝Sempo Museum 杉原千畝 Sempo Museum

← 場所は左の地図のとおりです。エドグランのすぐ裏手で、アイヌ文化交流センターも近くにありますね。開館は2019年の3月だったそうです。

 杉原千畝 Sempo Museum

右の写真が入り口です。決してインド料理店を目的に撮影したものでは無いのですが、これでは気が付かずに通り過ぎてしまう人も多いだろうな・・というのが正直な感想です(笑)。 

 

中に入ると、千畝ゆかりの遺品がいくつも展示されていますが、パネルもたくさんあり、どちらかというと「杉原千畝についてあまり知らない方」向けの展示施設のようです。

オリジナルの映像(18分)や、ミュージカルSEMPOなどを観ることもできます。

↓↓

 杉原千畝 Sempo Museum

実は杉原千畝で検索すると、中央区のSempo Museumともう1つ、岐阜の「杉原千畝記念館」がヒットします。(岐阜県八百津町が千畝の生家)

 

杉原千畝記念館のほうが規模としてはかなり大きいようなので、Sempo Museumのほうは東京分館みたいなものかな・・・?と思っていましたが、さにあらず。

 

記念館のほうは行政が主体になって設置した施設で、初代の名誉館長には鈴木宗男氏が就任したりしていました。中央区のほうの施設は、杉原千畝の親族が運営しているNPO法人「杉原千畝 命のビザ」によって開設されたもので、設立経緯も運営もまったくの別物でした。

 

岐阜のほうの記念館は訪れたことが無いので断定的なことは言えませんが、規模から察するに、そちらのほうが資料的には充実している感じもします。入館料も安い。

 

しかし、行政に逆らって人々の命を救った千畝に対して、長年その存在すら無視し続けてきた行政が千畝の名誉回復と共に設置した記念館と、親族が千畝の行跡を長く歴史に留めるために設置したMuseumでは、心情的には後者のほうを応援したいような気分です。。

 

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■住所及び問合せ先

東京都中央区八重洲2丁目7-9 相模ビル2階

TEL. 03-6265-1808

■開館日時

11:00〜17:00(原則として月曜・火曜 定休)

詳細は公式サイトをご覧ください。