オリジナル月島40分街歩き-ガイド付き パート2(2/2)
隅田川テラスはいつ来ても気持ちいいですね。
ここ、月島の渡し跡から対岸に見える、尖った高いビルが聖路加国際病院です。それに渡り廊下で繋がっているのが聖路加レジデンス。聖路加病院がバックアップするシニアマンションです。あの渡り廊下、ただの渡り廊下ではなくてショックアブゾーバーになっています。地震で揺れた時、お互いにぶつかりっこしないように、お互いを吸収しあう制振機能が付いています。あの渡り廊下を渡っている時、地震があると嫌ですね。
もんじゃストリートへ向かいます
さあ、これから西仲通りへ向かいます。もんじゃ振興会の看板で店舗の数を数えたら51店舗ありました。
ところで、なぜ、もんじゃと呼ばれるようになったかというと、皆さん、ご存知かも知れませんが、子供たちが小麦粉を水に溶かしたもので、鉄板の上に文字を書く練習をしていました。焼けた文字をおやつにしていたことから、文字焼きが崩れて「もんじゃ」になったという人と、大人たちが「もじになってねえじゃないか」、「なんじゃもんじゃ」とからかったからという説があります。
老舗のもんじゃ屋さんの若女将によると15年ぐらい前はもんじゃ屋の数は半分ぐらいだったが、あっという間に70軒ぐらいに増えたそうです。競争が大変なだけに、出汁やトッピングに各店工夫を凝らしています。でもどこのお店でも明太子は定番だそうです。最初から明太子から入ると、口の中がしょっぱくて味が分からなくなるので、私はネギやノリなどのあっさり系から入るようにしています。
余談ですけど、もんじゃ屋さんの壁には有名人の色紙がたくさん張られています。今は、SNSですぐ拡散されてしまったり、広告に使われたりするのでサインを断る人も多いそうです。どういう訳かお笑い系とスポーツ選手は大丈夫なのだそうです。
もんじゃストリートを闊歩する大きなカメ君
平日、3時過ぎになると体長80センチはありそうな陸カメ君がのっしのっしと散歩しています。カメ君を見かけると良いことがありそうな気がするのは私だけでしょうか?このカメ君、黄色い帽子をかぶっているのですぐに分かります。
月島名物のレバーフライ
昔、造船所などで働く人に向けて西仲通りの露店で売られていたのが、馬肉を薄く伸ばして油で揚げた肉フライ。後に豚のレバーで作るようになって生まれたのが月島名物レバーフライです。ところが、今では影が薄くなったようで、もんじゃストリートでメニューに載せているお店は少ないようです。あるお店が受ける注文は平日で1件、週末で2~3件とのことでした。分厚いレバーを揚げるお店もありますが、私が好きなのは昔ながらの薄く伸ばして揚げたレバーフライです。月島で育った人が「子供の頃、おやつ代わりに食べていた」と懐かしそうに言っていました。このソウルフードは1本だいたい150円で、テイクアウトは事前予約が必要です。
新しい月島名物になるか?メロンパン
もんじゃストリートではレバーフライに代わって元気なのがメロンパンです。なんで、ここでメロンパンなのでしょう?この先を行った所にあるメロンパン屋さんの言うには「もんじゃは塩気が強いから口直しに甘いものが欲しくなる。それには甘いメロンパンだなって」、「大当たりでした」と嬉しそう。このメロンパン、表面カリっとして、中しっとり。バターの香りが漂います。もう一軒あるメロンパン屋さんは3年前に開業。どちらもおいしいので食べ比べを。
さて、街歩きツアーもそろそろ終わりです。
三番街の入り口付近、月島温泉と書かれたビルがあります。そのビルの奥にあるのが月島観音。西仲通りの有志が作った、別名月島開運堂です。
さて、最後にご覧いただくのが東京で一番古い元交番の建物。月島がまだ京橋区の一部だった大正15年1926年に建てられた小さな交番です。現役交番として使えそうですが、今は地域安全センターになっています。
ここ、もんじゃストリート三番街でこのツアーは終わりとなります。もんじゃストリートでもんじゃを食べて、カメさん見て、月島開運堂で月島の運をもらってお帰り下さい。それでは、ハッピー、もんじゃ!