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150年も前に海中を走る鉄道を突然発見!

驚きました! 工事中の地面の中から石垣が現れていたのです。ここは再開発真っただ中の高輪。
写真の石垣は、「品川のお化けガード」を高輪から芝浦へ歩いて抜ける際に偶然見かけたものです。
(写真:2021年10月撮影)
※通称「品川のお化けガード」は、頭スレスレの低さで有名。正式名称を高輪橋架道橋といいます。2021年10月現在、高輪大木戸跡付近から入れます。

両側に石垣が! 一体これは何?

両側に石垣が! 一体これは何? 150年も前に海中を走る鉄道を突然発見!

江戸時代、この辺りは確か海。海岸線を石垣で築いただけかな?と最初は思いました。
しかしよく目を凝らしてみると、堤のように両側に石垣が築かれています
海に堤? 本当に堤なのか? そして一体なぜ?

思い当たるのは、明治の初期に開通した新橋~横浜間の鉄道が、高輪あたりで海の中を走っていたことです。

ユネスコの諮問機関も注目 「高輪築堤」遺構

ユネスコの諮問機関も注目 「高輪築堤」遺構 150年も前に海中を走る鉄道を突然発見!

(上図:東京名勝高輪鉄道之図 国立国会図書館所蔵)

よく調べてみると、この石垣はやはり、1872年に鉄道が日本で初めて開通した際に線路を敷くために東京湾内に築いた堤「高輪築堤」だったんです。
150年も前に、海の中に堤を築いて鉄道を走らしたとは! 凄いことですね。

ユネスコの諮問機関イコモスも「(高輪築堤は)国際的にも非常に重要な遺産である」と注目しています。

中央区から見た「旧新橋停車場」復元駅舎

中央区から見た「旧新橋停車場」復元駅舎 150年も前に海中を走る鉄道を突然発見!

1872年に開通した鉄道の駅「旧新橋停車場 復元駅舎」を中央区内から眺めることができます。
(写真:「旧新橋停車場」復元駅舎 中央区内から撮影)

【参考】 新橋横浜間鉄道之図、高輪築堤に関する動画

【参考】 新橋横浜間鉄道之図、高輪築堤に関する動画 150年も前に海中を走る鉄道を突然発見!

(上図:新橋横浜間鉄道之図(国立国会図書館所蔵)を一部抜粋し加筆) ※丸印:高輪海岸、新橋ステーション

国会図書館所蔵
新橋横浜間鉄道之図

港区ホームページ
動画配信 生涯学習講座(明治初期の鉄道遺構「高輪築堤」から日本の近代化を学ぶ)