GEIDAI UNDERGROUND展 第2期
~ メトロ銀座ギャラリー ~
リモートで、愛する中央区をナビゲートします、rosemary sea です。
6月1日にご紹介させていただきましたメトロ銀座ギャラリーの「GEIDAI UNDERGROUND」展、第2期に入りました。
今回はこちら第2期をご紹介させていただきます。
GEIDAI UNDERGROUND展
ごあいさつ
本「GEIDAI UNDERGROUND」展では、令和2年度東京藝術大学美術学部・大学院美術研究科の卒業・終了作品の中から学内選考によって幅広い分野より選ばれた10作品を、3期にわたり順次展示してまいります。
若々しいエネルギーと意欲に満ちた作品の数々をご覧いただき、活き活きとした文化・芸術の魅力をご堪能いただければと思います。
メトロ文化財団では、若手芸術家の方々がこうした機会を励みとして、より一層飛躍されることを心より祈念いたします。
展示期間:2021年5月1日(土)~8月9日(月)
主催:メトロ文化財団
企画監修:東京藝術大学
構成:伊東順二
サステナブル
アンサステナブルコミックス
小城開人
大学院美術研究科先端芸術表現専攻
(冒頭の画像もこの作品の一部です。)
『展示されている画像に写っている漫画は鉄の棒で作られた造形物で、この造形物は今もどこかの森の中に常設されています。
本作ではどこかに常設された造形物を漫画の「原稿」に、「原稿」を撮影した画像を「出版物」に見立てます。
実際に流通している漫画のように、本作の「原稿」も読者の目に触れない場所に置かれ、「出版物」としての画像だけが展示されます。
本作において「出版物」としての画像は人々に直視されための一端であり、「原稿」がどこかに確かにあるということの証拠です。
「原稿」が置かれた現場は直視されるのではなく、「出版物」を見た人の想像を介して、近所の雑木林に、遠くの山の中に偏在します。』
・・・正面の5枚と左側面の1枚をご覧になり、作者の意図を汲み取ってください。
Bloom
中居瑞菜子
美術学部工芸科漆芸専攻
この作品は、想定の植物をテーマに3点制作しました。
すべて乾燥技法を使っています。
私は住空間におけるオブジェやインテリアに興味があり、今回の作品も洗練された部屋に置くオブジェをイメージして作りました。
また、植物から生まれる曲線美や色合い、生命力はずっと見ていたくなるような力があると思います。
私は漆という、木から採集される天然素材を使って、美しい植物を半永久的に残る作品として表現しました。
象徴的交差点01
- Symbolic Intersection 01-
新井毬子
大学院美術研究科絵画専攻油画
撮影地の舞台となった福島県西会津町の奥川集落にて、地元住民に昔からその地で育まれてきた伝統文化、生活様式や食についての話を都会で生まれ育った若者たちが聞き、話し合う。
そして、若者たちはかつて奥川集落で行われた、女性たちが地蔵様を担いで家々をまわる行事を再演するかのように、雪でできた一時的な地蔵様を抱いて歩く。
失う文化と残る文化。
異なる背景や思想を持つ人々が対面し共飲共食しながら話すことによって、新たなコミュニティ創出を試みている。
私たちが当然のように正しいと思うことは、本当に正しいのか。
様々な視点で物事を捉えることによって多様性とは何かを再考する。
メトロ銀座ギャラリー
東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線 銀座駅
地下コンコースB7・B8出入口付近