明治座 5月公演 「細雪」 ~ 明治座 ~
『ギフト、そして自分も楽しむ』をマチエールを重視して取材します、rosemary sea です。
・・・ あでやかな紅枝垂(べにしだれ)の桜、
どんな世の中になってもあの花だけは、
咲き続けますやろなー。 ・・・
明治座さんの5月公演「細雪(ささめゆき)」をご紹介します。
谷崎潤一郎原作、菊田一夫脚本の名作です。
潤色=堀越真さん、演出=水谷幹夫さん。
5月4日(土)より5月27日(月)まで、新元号・令和の最初の演目となります。
株式会社明治座 宣伝部 林菜穂子さんに記事掲載のご了解をいただきました。
それでは・・・
あらすじ・・・
時代は昭和10年代、場所は大阪・船場(せんば)。
徳川の時代から続く木綿問屋・蒔岡(まきおか)商店。
先代の父から譲り受けた家業の暖簾(のれん)を守り、格式を重んじる本家の長女・鶴子。
分家して神戸・芦屋に住まいを構え、妹たちを優しく見守る次女・幸子。
数多(あまた)の縁談を断り続け、婚期が遠のいていく三女・雪子。
ハイカラで活発、手に職をつけて自立の道を切り開いていく四女・妙子。
時代は戦争に向けて大きく動く出している中でも、優雅さを忘れない美しき四姉妹。
それそれの想い、それぞれの人生を歩んでゆく。
そしてついに日中戦争勃発。本家の蒔岡商店は倒産。
姉妹たちは自分たちの世界が古き良き時代、すでに過去になりつつあることを感じ始めている。
それでも彼女たちは美しくあることをやめない。
散るからこそ美しい、満開の紅枝垂の桜のように・・・。
新元号・令和最初の演目です・・・
昭和41年(1966年)芸術座の初演以来、キャストを変えつつ再演を重ね、2017年の明治座さんの公演初日をもって1500回を達成した「細雪」。
時代の変化を感じながらも、四者四様の生き方を選ぶ四姉妹。
その姿は昭和から平成、そして令和を迎える今こそ、たくさんの方に見ていただきたい不朽の名作です。
谷崎潤一郎は人形町生まれ、人形町育ち・・・
中央区通の皆さん、特派員の皆さんはご存知ですね。
原作者の作家・谷崎潤一郎は現在の日本橋人形町1丁目生まれ。
そして現在の中央区立阪本小学校に通いました。
ふるさと中央区での公演、感慨深いものがありますね。
四姉妹全員が新キャスト・・・
多くの有名女優さんが演じてこられました「細雪」の四姉妹。
今回の公演では長女鶴子役を浅野ゆう子さん、次女幸子役を一路真輝(いちろ まき)さん、三女雪子役を瀬奈じゅんさん、四女妙子役を水夏希(みず なつき)さんが演じます。
すべて「細雪」初参加の四姉妹となります。
脇を固める円熟の男性俳優陣・・・
次女の夫・貞之助には葛山信吾(かつらやま しんご)さん、長女の夫・辰雄には磯部勉さん、妙子の恋人・板倉には川﨑麻世さん、雪子の縁談相手・御牧(みまき)には今拓哉(こん たくや)さん、こちらも妙子の恋人・啓三郎には太川陽介さん。
皆さん、舞台経験豊富な俳優さんたち。舞台を盛り上げます。
ロズマリが期待する「細雪」
細雪、言わずと知れた名作中の名作ですね。
過去に1565回の上演を重ねてきたそうです。
明治座さん他、上演劇場(全国巡演含む)通算で39回の上演歴の中で、前回公演より四姉妹全員の変更はあまりありませんでした。
劇場が変わりましても四姉妹の誰かが引き継ぐ形式が多かったようです。
でも今回初参加の4人の女優さんたちには全く不安はありません。
大いに期待しています。
浅野ゆう子さん、ドラマ・舞台問わず活躍されていますね。長女鶴子の風格ももちろん備わっています。
一路真輝さん、元宝塚雪組トップスターでしたね。こちらも役柄に合うキャストと思います。
瀬奈じゅんさん、水夏希さん、それぞれ月組・雪組の元宝塚トップスター、揃いました。
もちろん、細雪と言えば四姉妹のあでやかな着物姿、見応えあるでしょうね。
堂々としたその演技と絡み(からみ)も、間違いなく心に沁みる舞台となるでしょう。
・・・明治座さんの5月公演「細雪」、ぜひお見逃しなく。
お早めの席とりがよろしいかと。
明治座
日本橋浜町2-31-1
都営新宿線 浜町駅 A2出口すぐ
都営浅草線 A3・A4出口を出て清洲橋通り方面へ 徒歩7分
東京メトロ 日比谷線 人形町駅 A2出口を出て甘酒横丁を清洲橋通り方面へ 徒歩7分
東京メトロ 半蔵門線 水天宮前駅 7番出口を出て清洲橋通り方面へ 徒歩10分
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