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人口増加率19.9%は“全国第1位”

 「文春オンライン」の記事「人口増加率19.9%は“全国第1位”・・・・タワマンが乱立する東京都中央区・・・・」を興味深く読みました。

 福島県の復興地区を除けば、中央区が人口増加率全国第1位の自治体なのですね。

 2010年から2021年への人口増加率を区内の地区別に見ると、1位は晴海2丁目で、488人→7,148人、オリンピックが終わり、選手村が住宅になると、人口は、1万2000人になるようですから、中央区の今後は、晴海地区の発展が大きな鍵になるのでしょう。

  人口増加上位地区のリストを見ると、中央区全域でまんべんなく増えているようです。この10年強で4倍以上になった地区は、日本橋エリアに2カ所。3倍以上が日本橋・京橋・月島のそれぞれのエリアに1カ所ずつとなっています。中央区全域でマンション化が進んだということでしょう。

  同記事は、最近の100年間の中央区の人口変動について、

「1920(大正9)年に第1回の国勢調査が行われた時、現在の中央区のエリアには27万人近い人が住んでいた。しかし、会社などの進出で新しく住む土地がなくなり、人口の伸びは鈍化した。関東大震災があった1923(大正12)年には9万5000人ほどに減った。震災復興と共に人口は回復し、28万人台に達したものの、太平洋戦争の空襲で日本橋は面積の49%、京橋は21%が被災して、終戦の1945年には人口が9万人を割り込んだ。」

 そして

「戦後は引き揚げや疎開からの帰還、東京への流入などで増加に転じ、1953年には17万2183人を数えた。これが戦後のピークである。その後は高度経済成長期の都市開発で民家が減るなどし、1975年に10万人を割り込んだ。危機感を抱いた区役所は「定住人口回復対策本部」を設置したが、バブル経済の地価上昇で流出が止まらず、その後はバブル崩壊のダメージも加わって、1997年4月に7万1806人まで減った。・・・・・・・・・・・・・・・ そして、中央区の人口は、今年7月1日時点で17万1428人。バブル崩壊後の2.4倍近くに増え、戦後のピークと肩を並べるまでになっている。・・・・・・・・・ 開発計画はなお目白押しだ。 区役所の推計では、2027年に20万人を超え、2031年には約21万5200人に達するという。」

と述べています。