クリエイティブリユースー高島屋資料館ー
6月にこのブログでお世話になった高島屋資料館の「クリエイティブリユースー廃材・端材からはじまる世界」今回は後期の展示で、作家さんたちの作品が展示されています。
生まれかわった廃材・端材
富田菜摘さんの作品「桃代」「駿太郎」です。
ものが捨てられるまでのストーリーに思いを馳せ、使い込まれた風合い、錆、色あせたものまで集め、つなぎ合わせ、新しくいきものに生まれ変わらせています。「桃代」の羽には瓶ビールの栓や台所用具、首には七味唐辛子の缶がはめ込まれています。「駿太郎」の耳はスプーン、足はフォーク、手には「扱いはやさしく」の文字が!
こちらはバイオリン弓の馬の毛の廃材などを手で編んで、様々な形を作った宮田明日鹿さんの作品です「手動3Dプリンター」を実践、最先端の技術を人の手が表現しました。「テレビを見る間に編むなど、リラックス効果有り」と書かれています。
大量生産、消費、そして廃棄となったホテル食器、解体された保育園の知育玩具カード、時代に合わず廃棄されたものが、地域汚染の原因とならず、今の時代におしゃれな壁掛け時計になりました。
陶磁器も壊れたものをつなぎ合わせ、燃焼させ、新たな形に。穴窯で燃やすのは古民家の廃材だそうです。燃料にも使われているんですね。
再生されたものとは知らずに見ても、個性があふれ、デザインも素敵な作品ばかりです。
高島屋創業190周年記念
この企画は高島屋創業190周年を記念して行われています。写真は「クリエイティブリユース」を実践し、全国に紹介されている大月ヒロ子さんの作品です。長い歴史の中で新しく生まれ変わって行く高島屋の姿と重なって見えました。
クリエイティブリユースー廃材・端材から始まる世界ー
2021.8.29(日曜日まで)
高島屋資料館TOKYO 4階展示室