幕府を支えた伊奈一族に、もっと光を
第14回中央区観光検定が終わりましたね。自分にはまだまだ伸びしろがあると気づかされた、ポジティブ思考の特派員でございます。
さて、来年に向けて、さっそく近場まで足を伸ばしてきました。
中央区内には「郡代屋敷跡」という観光ポイントがあります。徳川家康から代官頭に任命された伊奈忠次をはじめとして、その後関東郡代といわれ十二代にわたり世襲したのが伊奈一族です。
その功績は多岐にわたるのでここでは書き切れませんが、代表的なものは利根川東遷でしょう。もともと東京湾に注いでいた利根川を付け替えて銚子方面に流れるようにして、舟運による物資の輸送、治水、新田開発などにより江戸の発展に多大な貢献をしました。今の中央区の発展も、もとをたどれば江戸時代初期の利根川東遷事業があってこそです。
伊奈一族の名前は、地名にも残っています。埼玉県伊奈町をはじめ、現在でのつくばみらい市の前身である茨城県伊奈町などがあります。伊奈一族に関連する史跡は、関東各地にあります。
今回は、埼玉県川口市の源長寺境内にある「伊奈家頌徳碑」を拝んできました。源長寺は伊奈家の菩提寺で、4代忠克以後の代々の墓があり、5代忠常が建立した「伊奈家頌徳碑」には、初代忠次、2代忠政、3代忠治の業績が刻まれています。
源長寺は、埼玉高速鉄道の新井宿駅から歩いてすぐの場所にあります。興味ある方はぜひ訪れてみてください。