本祭 為朝公と茅の輪
「つきじ獅子祭」は、雲を従える「龍」、風を従える「虎」、一声で万物を威伏させる「獅子」の巨大な頭を担いで回ったのが始まりといわれます。
現存する江戸神輿の最高峰で錺神輿として二度とできない重要文化財級の最高傑作といわれる台座幅四尺一寸五分の千貫神輿です。
本年は、3年に一度の「本祭り」。6月9日(木)~12日(日)にかけて、つきじ獅子祭が執り行われました。千貫宮神輿・天井大獅子(雄獅子)を台車にのせての御巡行は、12日の朝に宮出しされ、氏子各町をまわりました。
境内では、例年通り6月30日の大祓式までの期間、茅の輪の設置が始まっています。普段とは違う雰囲気に感じられますね。
源為朝とは、平安時代の勇猛な武将。鎌倉幕府を開いた源頼朝や義経の叔父にあたる人物です。剛力無双の弓の達人として知られ、数々の逸話を残します。人並外れた力は、疱瘡(天然痘)が流行った際、「為朝公が疫病神を退散させてくれる」として、為朝の名前を書いた札を門などに貼る風習が生まれたほどです。
波除神社には御神宝として源為朝が使ったとされる重藤の大弓(関東大震災で社殿と共に焼失)と為朝公の絵姿が古来より伝えられており、為朝公の絵姿に小さな茅の輪をつけたお守りとして頒布されています。(数量限定となります)
◆波除神社
東京都中央区築地6-20-37