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2019 浜離宮自然観察会(春)

 2019 浜離宮自然観察会(春)

 4月21日(日)、浜離宮恩賜庭園にて、自然観察指導員の案内による、中央区環境情報センター主催「自然観察会(春)」が開催されました。大名庭園の自然の中で、春に咲く花や生き物たちの生態系を観察し、環境の変化を学びます。

園内に入りまず目にするのは、暖地、海岸に多いクロマツ、クスノキ、タブノキ等の常緑樹。クスノキは葉の入替時期で、橙色~赤色の落葉が目立ちます。目を凝らせばケヤキも本年枝に開花中。

虫媒花の花色・形状と訪花昆虫の形状・習性とのマッチング、花の蜜標・花外蜜腺、テントウムシ・アブラムシ・アリの三角関係等々、レクチャーを受けながら、園内を巡ります。

腰を屈めて、”足元の小宇宙" を注意深く観察すると、高血圧/熱冷まし等の生薬で、「病気を治して地獄の釜に蓋をする」意由来とされる、濃紫の唇形小花のキランソウ(ジゴクノカマノフタ)、揉むとキュウリの匂いがする、淡青紫小花のキュウリグサ、ニンジン似の葉に白小花のセントウソウ、淡紅小花のアメリカフウロ、3小葉の黄小花のコメツブツメクサ等々、各々固有の模様、形状を有し生を営んでいることに気付かされます。

タチツボスミレ、ツボスミレ(別名ニョイスミレ、左上画像)、ヒメスミレのスミレ類が印象的です。