3年振り「團菊祭」五月大歌舞伎幕開き
歌舞伎座5月吉例興行の「團菊祭」3年ぶりの復活です。本日初日。修学旅行の生徒に劇場が取巻かれています。コロナ禍の中、久しぶりに見る景色で何だか嬉しくなってきました。
第2部は歌舞伎十八番の「暫」と新古演劇十種の「土蜘」。「土蜘」は音羽屋の家の芸で今回は菊五郎・菊之助・丑之助と三代揃っての出演、更に萬屋も時蔵・梅枝・小川大晴とこちらも三代。めでたさが重なります。
團菊祭はご存知の通り、九代目團十郎と五代目菊五郎の功績を称え昭和11年(1936)4,5月に歌舞伎座で興行が行われたのが始まりです。以来中断もありましたが、歌舞伎座五月興行の恒例として楽しみにされてきました。まだ客席は感染防止対策のため、まだら模様ですが制限のなくなった満員の客席での舞台を早くみたいものだと願っています。「暫」の海老蔵さんは襲名公演が延期になって以来の久々の歌舞伎座への出演です。「オリンピック以来の暫」とのご本人のセリフに客席が沸いていました。
新聞等で報道されていますので、ご存知の方も多いかと思いますが、「劇評」が先月発行されました。「「演劇界」が3月号で休刊となり、次の新たな「演劇界」が出来るまでの「つなぎ」として」と発行者の木挽堂書店さんがお書きになっています。写真はなく劇評だけのものですが、同じお芝居を別な劇評家が執筆されたものもあり、興味深いです。
木挽堂書店は歌舞伎座のすぐ隣で銀座4-13-14 2F 電話 03-6426-1362「劇評」1部 500円
團菊祭五月大歌舞伎は27日千穐楽、10日・19日は休演
一部 11時開演 「金閣寺」「あやめ浴衣」
二部 14時30分開演「暫」「土蜘」
三部 18時15分開演 「市原野のだんまり」「弁天娘女男白浪」
お問い合わせはチケットホン松竹 0570-000-489(10時~17時)