築地駅はまもなく開業60周年
東京メトロ日比谷線の築地駅をご利用になることはありますでしょうか。築地本願寺や波除神社、場外市場への最寄り駅ということもあり、観光客の方にも馴染みがあるのではないでしょうか。
地下鉄日比谷線が1963年(昭和38年)2月に、人形町~東銀座間が延伸された際に、「築地駅」も開業しました。来年2月には開設60周年を迎えます。
それ以前は都電8系統(中目黒~築地)という路線があり、かなりの部分を今の日比谷線と同じルートを走っていました。日比谷線が延伸するのにあわせて、1967年(昭和42年)に廃止になりました。
日比谷線は築地と東銀座の区間で新大橋通りから晴海通りにほぼ直角に曲がるコースをとっています。半径(R)をせいいっぱい確保してもきついカーブなので、一部は築地本願寺の境内に地下で食い込んでいます。したがって築地駅のホームでよく見ていただくと、大きくカーブしながら方向を修正しているのが分かります。
築地駅の改札口は計4か所あります。1番出口から3番出口まではエレベーターが設置されていますが、4番出口にはこれまでありませんでした。ようやく何年か前から設置工事が始まったのですが、五輪やコロナ禍やいろいろ事情があって中断していました。どうなるかなぁと思っていたところ、ようやく再開の工事計画が掲示されました。当初予定ならもうとっくに完成していたはずですが、完成はあと2年先になりそうです。
それでも、有楽町線「新富町駅」への乗り換えに最も近い場所でもあり、出来上がると便利になると期待します。
銀座・築地から有明方面への「湾岸地下鉄」構想が中央区では議論されており、もし実現すると、築地駅も新線への連絡通路などができるかもしれないと夢想しています。
将来の町の姿を想像しながら歩くのもまたたまには楽しいのではないでしょうか。