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　ムクゲ(木槿)は中国原産のアオイ科フヨウ属の落葉低木で韓国の国花。南国の花の代表ハイビスカスとは同じフヨウ属の近縁故か、夏空に良く似合う、盛夏を彩る代表的な花木です。　　　　　　　ムクゲの名の由来に関して、韓国名の無窮花(ﾑｸﾝﾌｧ)、あるいは中国名の木槿(ﾑｰｼﾞﾝ)が転訛したとの説があります。　　　　　　　　　耐寒性が強く、強剪定に耐えられ、刈り込み易いため、庭木や生垣として育て易い花木とされ、夏の茶花としても重宝されています。よく目にするのは、花弁の底が紅色の一重咲き赤紫花ですが、白、赤、ピンク、赤紫、複色と花色は豊富で、一重咲きから(半)八重咲きと花形もバラエティに富みます。　　　　　　　　　　　　　　　花は所謂「一日花」で、開花後ほぼ一日で萎んでしまいますが、途切れることなく新しい花を咲かせます。　　　　　　　　　　　　代表品種に、花弁の底が紅色の一重咲きの白花「日の丸」(白一重の底紅のムクゲは千家3代千宗旦が好んだことから "宗旦木槿" と呼ばれ、茶花として珍重されていると聞きます)、大輪で純白の一重咲きの「大徳寺白」、半八重咲きの赤紫花「鳥取花笠」(因みに花笠が付く品種は半八重咲き)などがあります。佃公園 隅田川テラスに植栽されているムクゲが開花中で、白の大輪が青空に映え、涼しげな印象です。