盆踊りもミニマムモード
築地本願寺の境内で毎夏行われてきた「納涼盆踊り」は、このところのコロナ禍で2年間中止という事態が続きました。地域にとっても観光客にとっても魅力的なこのイベントの復活を望む声は多かったと思います。
今年は3年ぶりに開催されることになりました。8月3日(水)~6日(土)にわたって催されます。境内には櫓がしつらえられ、着々と準備が進んでいます。
しかしながら、今年は参加上限を2,700人に絞り、協賛者ならびに地域住民のみを対象に大幅な規模縮小で行われるということです。参加したくても今回は叶わないという方もあるかもしれません。それでも、夏の行事が何とか戻ってきたことを前向きに受け止めましょう。
そもそも「盆踊り」とは、盂蘭盆会の慰霊の営みであり、亡き先祖や親しい人を偲んで、しめやかに踊るものでした。最近はその趣旨も薄れがちでしたが、この機に原点に戻って、世界の平和や疫病の収束を祈る機会にするのもいいのではないかと考える次第です。
かつて築地本願寺の境内にあふれた歓声や和やかな囃子を思い浮かべながら、来年こそは通常通りの夏の催しが行われることを願って、穏やかに民謡の調べを風に乗せて聞いてみたいと思います。