たけちゃん

地下道探検
【東銀座・銀座・日比谷・東京駅・八重洲地下街編】
第2話 歌舞伎座から銀座へ
(キッズ向け)

ボクの名前は阪本 賢樹(さかもと けんき)。中央区出身。中央区立紅葉川小学校(※架空の小学校)5年1組の学級委員。建設機械や鉄道、そして歴史や動物が大好きな小学生。土木(どぼく)博士と一緒に中央区をてくてく歩くのが好きなんだ。

わしの名前は土木 学(どぼく まなぶ)。中央区在住、現在73歳。以前は大学の土木工学科で学生に土木の楽しさを教えていんじゃが、65歳で退職。最近は地域の子供たちに町の歴史を教えているんじゃ。パンデミック前はボランティアで「街歩きガイド」もやってたんじゃよ。

博士。ここは木挽町広場(こびきちょうひろば)だよ。東銀座駅から地下道でつながってるんだよ。

木挽町とはこのあたりの古い地名じゃな。江戸の昔はこのあたりに木挽と呼ばれる職人さんがたくさん暮らしていたんじゃ。

そうなんだぁ。この木挽町広場は歌舞伎座の地下一階なんだよ。和菓子や雑貨、歌舞伎コラボグッズなど面白そうなお店がたくさんあるんだよ。

東銀座から銀座へ向かう涼しげなスロープ

東銀座から銀座へ向かう涼しげなスロープ 地下道探検
【東銀座・銀座・日比谷・東京駅・八重洲地下街編】
第2話 歌舞伎座から銀座へ
(キッズ向け)

博士。木挽町広場は楽しめたかな?それでは、東銀座から銀座へ向かうよ。

ほう、ここは涼しげなスロープじゃな。

この通路には100年くらい前の銀座付近の写真が何枚か飾られているんだよ。見てみて。

ほう、わしが生まれるよりも前の銀座はこんなのどかな風景だったんじゃなぁ。

自由研究のヒント:このスロープで昔の銀座の写真を見つけて今の銀座の風景と比べてみよう。

地下鉄の父 早川 徳次

地下鉄の父 早川 徳次 地下道探検
【東銀座・銀座・日比谷・東京駅・八重洲地下街編】
第2話 歌舞伎座から銀座へ
(キッズ向け)

博士。銀座駅まで歩いてきたね。

そうじゃな。銀座三越には銀座駅の改札口からすぐに入れることは知ってたんじゃが、ギンザ シックスまで地下道が伸びていたとは。歩いてみないと、なかなかわからないもんじゃのぅ。

博士。これは誰だかわかる?

名前は知っとるぞ。「日本の地下鉄の父」と言われている方じゃな。

そうそう。これは「早川 徳次さん」。山梨県で生まれて、早稲田大学を卒業した後に満洲鉄道に入社。その後、鉄道院に入局して東武鉄道の二代目社長「根津 嘉一郎さん」と一緒に佐野鉄道や高野登山鉄道の再建に力を注いだんだって。

ほう、 賢樹(けんき)くん。よく調べあげたのぉ。感心じゃ。

自由研究のヒント:その後「早川 徳次さん」は1920年に東京地下鉄道株式会社をつくりました。1927年には上野-浅草間に日本初の地下鉄(現在の銀座線)が誕生しました。「早川 徳次さん」はなぜ東京に地下鉄を建設しようと思ったのかな?調べてみよう。

 

 

こんにちは、特派員の「たけちゃん」です。今回もキッズ向けに書いてみました。東京に数ある地下街の中でも今回のコースは都内でも上位に入るロングコースです。おそらく3km以上はあると思います。

暑い日が続いていますが、地下道は熱中症にもかかりにくいので、お子さんの自由研究の候補として一緒に歩いてみてはいかがですか?けっこう楽しいですよ。

あ、もちろん、阪本 賢樹くん、土木博士は架空の人物です。実在の人物とは一切関係ありません。