このモニュメント、何でしょう?
~ 中央区 区境の風景 ~
リモートで、愛する中央区をナビゲートします、rosemary sea です。
ロズマリが中央区、特に日本橋・人形町方面へ向かう際によく利用するルート。
千代田区の、地下鉄の大手町駅から長い地下道を通り、B10出口で地上へ。
永代通りを右手に進むとすぐに外堀通りとの交差点、「呉服橋」交差点に。
ここを渡ると中央区に入ります。
横断歩道を渡ると、そこにあるのは・・・
三井住友銀行 呉服橋ビルの一角には、鉄骨でできたモニュメントがあります。
時をつなぐ
旧日本相互銀行本店ビルの
鉄骨柱梁接合部 (実物)
日本相互銀行(三井住友銀行の前身行の一つ)は、1953年にこの地に本店ビルを建設しました。
設計者は、日本の近代建築の歴史に大きな足跡を残した建築家、前川國男(まえかわ くにお)です。
旧日本相互銀行本店ビルは、中高層ビルとしてわが国初めての鉄骨造全溶接工法や押出型材アルミサッシュを採用し、外壁PCパネルによる建物の軽量化、工業化を図るなど、現代へとつながる事務所建築の先駆的な役割を果たしました。
この建築史・建築技術史のうえで重要な建築がこの地にあったことを伝えるため、解体に際して部材の一部を保存採取し、ここにモニュメントとして設置しました。
史料展示室には当時のアルミサッシュやPCパネルの一部を展示しています。
三井住友銀行
ここは中央区と千代田区の区境になるところですが、今は皆さんもあまり馴染みのない場所かもしれません。
しかし2027年になると、皆さんも、先ほどご説明させていただきました「地下鉄大手町駅 B7出口」や向かいの「B6出口」をご利用になることでしょう。
なぜなら、このモニュメントの呉服橋交差点の向かいには、千代田区側になりますが、「日本一の高さのビル」が建つからです。
TOKYO TORCH(トウキョウトーチ)、2本建つ高層ビルのうちの1本、Torch Tower(トーチタワー)B棟。
高さ390m、地上63階、地下4階で、オフィスや多目的ホールなども入る予定です。
誘致されるホテルにつきましては、11月8日に発表になりました。
超高級ホテルの「Dorchester Collection(ドーチェスター・コレクション)」が、53階から58階に入ります。
ロンドン2・アスコット・パリ2・ローマ・ミラノ・ロサンゼルス・ビバリーヒルズ、それから2023年開業予定のドバイ、以上10のドーチェスター・コレクションを参考にしますと、値段の高い部屋では1泊100万円レベルとなりそうです。
なお、ドーチェスター・コレクションは、少し遅れて2028年開業予定とのことです。
旧日本相互銀行本店ビルの
鉄骨柱梁接合部 (実物)
八重洲1-3地先
(八重洲1-3-3 三井住友銀行呉服橋ビル 角)
上の地図、「現在地」の右隣りの赤星のところです。
なお、TOKYO TORCH は呉服橋交差点の左上の地区に建つ予定です。