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浜離宮、正月の鷹狩り実演

この正月、1月2・3日に浜離宮でコロナ禍で昨年一昨年と中止になっていた放鷹術の実演が3年ぶりに開催されました。

江戸時代からの伝統。将軍家鷹狩りのゆかりの地で。

江戸時代からの伝統。将軍家鷹狩りのゆかりの地で。 浜離宮、正月の鷹狩り実演

浜離宮は江戸時代には将軍家の浜御殿で、鷹狩りや乗馬、つりや宴会に使われたそうです。宮内省の管理となった明治以降も鷹匠が常駐して鷹の訓練を行っていました。都立公園となって鷹狩りはなくなりましたが、その伝統の継承として放鷹術が毎正月に行われています。実演は諏訪流放鷹術で、信長、家康の時代から続く現存する最も古い流派ということです。

添え回し~鷹を環境に慣れさせる

添え回し~鷹を環境に慣れさせる 浜離宮、正月の鷹狩り実演

さて実演では「添え回し」「振替」「渡り」「飛び流し」というものが行われました。

まず、鷹を掌に乗せて会場を歩き、環境に慣れさせるそうです。落ち着いているのもいれば、キョロキョロバタバタして興奮気味の鷹もおりました。

鷹匠の被っている帽子はハンチング帽、日本語だとそのものずばり鳥打帽ですけど、江戸時代は頭巾だったそうです。

振替~鷹匠から別の鷹匠へ

飛び立つと地表すれすれを飛んで鷹匠の前で急上昇してとまりました。

 浜離宮、正月の鷹狩り実演
 浜離宮、正月の鷹狩り実演

渡り~遠くから鷹匠の手に戻る

渡り~遠くから鷹匠の手に戻る 浜離宮、正月の鷹狩り実演

実演では浜離宮の外にあるかなり離れたビルの屋上から放たれた鷹が見事に戻ってきました。いつも写真に撮るのが失敗していたのですが、今回はよく撮れたかなと思います。

 

 浜離宮、正月の鷹狩り実演

過去2回観ているのですが、見事にまっすぐに戻ってきたのを観たのははじめて見たような。数年前の1回目に見たときは、まだ築地市場が移転前で、浜離宮の上を多くのトンビが舞っており、同じ猛禽類ですから放たれた鷹を威嚇してきて鷹が木に逃げこんでしまい、2回目見たときはカラスの大群が追いまわしてしまいました。市場の移転以来あれほどいたトンビもいなくなり、今年はカラスもおらず、鷹も今回落ち着いて降りて来られたのでしょう。

飛び流し~実際に獲物を狩る練習

飛び流し~実際に獲物を狩る練習 浜離宮、正月の鷹狩り実演

放鳥器から放たれた鳩を見事空中で捕まえました。鳩はちょっと可哀想でした。合掌。

鷹狩りの実演は、都会ではふつう見れないもので貴重な機会ですし、まあ見てて純粋に鷹はかっこいいなと思いました。

これからも毎年続けてほしいと思います。