パッシブたわし

区のお知らせ 1/21号

 

皆様ご存知の『区のおしらせちゅうおう』
その最新号の4ページに
浜離宮恩賜庭園の解説文が載っています。

その中に、
『幕末期、南角へのカノン砲設置』との記述があります。

 区のお知らせ  1/21号

幕末には浜離宮恩賜庭園も、
お台場の一つとして海防の一端を担ったのです。

庭園の外周は、江戸時代から石垣が構築されていますが、
大砲を設置するので、それより上部に、新たに土台として石垣が必要になったようです。

新たな石垣の一部と思われる跡があるのですが、
残念ながら浜離宮恩賜庭園内からは、見ることができません。

 

ですが・・・

(少し見づらくて申し訳ございません。)

 

この写真は、ウォーターズ竹芝の桟橋に到着する船から、浜離宮恩賜庭園の南角を撮ったものです。
ウォーターズ竹芝に発着する、直前直後が狙い目です。

 区のお知らせ  1/21号
 区のお知らせ  1/21号

水面の石垣の上に、白いポール?が幾つか並んでいますが、その向こう側に、低いですがもう一段石垣が見えます。
これがカノン砲等を設置した時の石垣らしいのです。
夏場は草木が生い茂り、全く見えませんが、この時期は見ることができます。

船の利用についてですが、
ウォーターズ竹芝発着の、船の運行会社は複数あり、行き先に合わせて選ぶことになります。
ご注意頂きたいのは、浜離宮恩賜庭園に到着する船からは、この石垣を見る事はできません。
また現在、浜離宮恩賜庭園から乗船できる便はございません。

石垣を眺める目的ならば、定期便があり上部デッキに出られる、
『東京水辺ライン』がお薦めです。

ちょっと寒いですが、今なら沢山の水鳥達が、出迎えてくれることでしょう。
双眼鏡等を用意してから、乗船されるとより楽しめると思います。

徳川十五代将軍の徳川慶喜は、幕末の鳥羽伏見の戦いの途中で江戸に戻り、
浜離宮恩賜庭園(当時は濱御殿と呼んでいた)から上陸。
そのとき、カノン砲等をどんな気持ちで見ていたのか・・・
その時代を振り返って、石垣を眺めるのも一興だと思います。

 


浜離宮恩賜庭園

【所在地】
東京都中央区浜離宮庭園

【開園時間】
午前9時~午後5時
(入園は午後4時30分まで)