サム

2024 "膨ら”メジロ

 2024

 都心では2月18日の週の前半は20日に最高気温23.7℃を観測するなど4月から5月並みの陽気となりましたが、後半は真冬の寒さに逆戻りといった具合にまだまだ繰り返し余寒を覚える折、人間の身近で暮らす雀たちにふと目を向けると、この時期の姿はどこかふっくらとして見えることに気付きます。              寒さから身を守るために羽毛を膨らませ内側に空気の層をつくり、そこに首を埋もれるようにして暖をとっているように見えます。 そんな寒さの残る季節の雀の姿は「ふくら(ふっくら)雀」と呼ばれ、その佇まいから豊かさを表わす縁起物とされてきたようです。「福良雀」「福来雀」などの字も当てられます。        佃 住吉神社境内並びに一の鳥居付近で見かけたメジロも同様の "ふっくら" "もふもふ" した姿で、見ている方もほっこりします。                メジロは多くの小鳥と同じように春夏は虫を、秋冬は木の実も食べますが、花の蜜は好物で、筆状になった舌先で絡めた蜜を口の中に運ぶとされます。                        近年、花木を中心とした都心部の緑地空間造成拡大に伴い、花蜜源の環境が整いつつあり、メジロが近辺でもよく見られるようになった一要因と考えられているようです。