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2023 春を告げる花「春黄金花(ハルコガネバナ)」

 2023 春を告げる花「春黄金花(ハルコガネバナ)」

 3月14日、靖国神社境内の桜(ソメイヨシノ)標本木に11輪の開花が確認され、目安となる「5~6輪咲いた状態」に達し、東京管区気象台より全国のトップを切って「都心で桜開花」と報じられました。平年より10日、昨年より6日早く、2020年と2021年に並んで最早タイとなりました。いよいよ春本番です。            リバーシティ21開発によるスーパー堤防の上部を利用して整備された、隅田川 中央大橋下流左岸の佃公園では、春を告げる花のひとつ「サンシュユ」の鮮やかな黄色い花が青空に映えています。   葉に先立ち開花し、株全体が黄金色に包まれるように見えることから、別名「ハルコガネバナ(春黄金花)」と称されます。      サンシュユは、中国·朝鮮原産のミズキ科の落葉小高木で、江戸時代中期に薬用植物として渡来したとされます。          先が尖り反り返った4弁の黄色い小花20~30輪が径2~3cmの半球状の花房をつくって開花し、葉は広卵形で、葉脈が目立ち、側脈は湾曲しながら先端に向かい、表面は濃緑で光沢があります。      果期は秋で、グミのような赤い実を沢山付け、珊瑚に譬え「アキサンゴ」とも呼ばれます。     赤熟した果実から核を取り除き乾燥したものを「山茱萸」と称し、生薬として用いられ、果実酒は古くから滋養強壮や疲労回復の民間薬として利用されています。