小猿

春爛漫 ー和の花咲いた「東京キモノショー」ー

3月24日~26日まで日本橋エリアを舞台に「東京キモノショー」が開催されました。日本最大級のきものイベントで、毎年開催されています。「キモノスタイル展」「和マルシェ」「ステージ」「ワークショップ」。4つのテーマに沿った会場と、繊維の街、呉服の街のお店それぞれがオープンになっている3日間です。

ねこちゃん工房

ねこちゃん工房 春爛漫 ー和の花咲いた「東京キモノショー」ー

人形町からほど近い冨沢町にある綿商会館に行ってみました。3階から6階まで70店が並んでいます。写真は「ねこちゃん工房」のリメイク作家、金子葉子さんとお手伝いに来られたご主人です。着なくなった着物地から日傘や小物を作られていて、思い出の布を注文で日傘を作ることも請け負ってます。箪笥に眠っていた着物で華やかな傘の花が咲いていました。

銘仙コレクション

銘仙コレクション 春爛漫 ー和の花咲いた「東京キモノショー」ー

大正から昭和初期にかけて大流行した銘仙。当時は銀座を歩く2人に1人が銘仙を着ていたほどだったそうです。秩父の銘仙コレクターで華道家の木村和恵さんの所蔵品が展示されていました。大正ロマン、昭和モダンの頃に日本に入って来た、アールデコ、アールヌーボー、印象派の影響を受けた物も多く見られ、日本人がどれだけおしゃれだったかを見せてくれます。

武田染工場の手ぬぐい染の実演

武田染工場の手ぬぐい染の実演 春爛漫 ー和の花咲いた「東京キモノショー」ー

武田染工場は創業300年、宮城県仙台市の伝統の染工場です。手ぬぐいを染める実演をやっていました。いくつかの色を落としたところをスティックでなぞって模様に。その上に布を置いて染め、約10分ほどの時間で鮮やかな手ぬぐいが出来上がりました。まるでカフェラテアートを見るようでした。

和の伝統をこれからも

和の伝統をこれからも 春爛漫 ー和の花咲いた「東京キモノショー」ー

今年の東京キモノショーのテーマは「きものタイムカプセル」で、昭和レトロが令和で躍動していました。どのお店も今の時代に合わせて素材や形を変えたり、デザインや色合わせで、新しい和の世界に浸った一日でした。通りにはたくさんの着物姿の人たちが。来年はどんな姿を見せてくれるのか、今から楽しみです。

実行委員長の中野様、ねこちゃん工房の金子様、宮澤様、ご協力ありがとうございました。