祝開店、のりと海の名産品 うみのもん
Nori and Sea vegetable Umi-no-mon
春と言えば、入学式。スタートの季節です。ここ築地にも、『のりと海の名産品 うみのもん Nori and Sea vegetable Umi-no-mon』が新規開店しました。
開業日 4月22日
店名 のりと海の名産品 うみのもん Nori and Sea vegetable Umi-no-mon
取り扱い商品 海苔・味付海苔・ふりかけ・青さ・青海苔など
住所 中央区築地4丁目12−5−102
そうです。丸美屋海苔店さんのあったとこです。
のりと海の名産品 うみのもん ストーリー
オーナーの伊藤海苔店四代目 伊藤信吾さんの新規開店の思いです。
2023年で私の曽祖父である伊藤知世が、東京両国でまるに伊藤海苔店を創業して100年を迎えました。
ここ数年は三代目である父の急逝と新型コロナによって守りを固めた時期だったのですが、昨年の末から「丸美屋海苔店」の跡を継ぐカタチで新しい店舗の物件交渉を進めておりました。
丸美屋さんのお父さんとお母さんも伊藤さん、聞いてみたら初代と同じ長野のご出身でして深い縁を感じました。同じように築地で長い歴史を紡いできた同業者として、どうにか想いを継いであげられたらなぁと、思いました。
今年は海苔が不作、特に有明海では例年にない大不作で、多くの海苔関係者が頭を悩ませており、私もその中の一人です。仕入れ価格が倍になった挙句、良い海苔がない…という状況ですから誰もが体験したことがない事態です。
いてもたってもいられず、今年の1月に佐賀・福岡・熊本の3県の海沿いを横断し、色々な海苔漁師さんや海苔屋さんなどにお会いしてお話しを伺いました。
お会いした方、みなさん「有明海が少し変わった」とおっしゃっていました。
「私が何ができるかわからないけれど、日本の海にとって良い事業のモデルを作ってみよう、今後100年も海苔商として存続できるような企業としてのあり方を模索してみよう。」と考えて、新しいブランドコンセプトを立ち上げました。
オープンする店舗での収益一部は「日本の海の再生・海苔養殖を含む浅瀬養殖業への貢献」のために寄付をさせていただきます。
おかげさまで築地には海外からのお客様も含めて日本人の若いお客様にも多くご来場いただき毎日大変賑わっています!ぱっとその場で食べれる商品も魅力的ですが、築地にはおいしい食品がたくさん並んでいます。
伊藤海苔店とともに対面販売としてのあり方や楽しさを、築地らしく次の世代にも伝えていけるような活気あるお店にしたいと考えております。
海苔のオールスター
海苔・味付海苔・ふりかけ・青さ・青海苔など海苔の製品が勢揃いです。自社製品だけでなく、全国各地の美味しい海苔製品がそろいます。熊本 風雅のふりかけ、風雅巻きや柚子やバターのおつまみ海苔など、珍しいものが所狭しと並んでいます。
伊勢志摩の青さのりもあります。
海苔の佃煮です。スティックタイプなので、アウトドアやお弁当にいいです。
全国の美味しい海苔製品が築地に大集合です。
もちろん、『海苔屋の親父は有明ごのみ』など自社製品も数多く並んでいます。
伊藤海苔店
伊藤海苔店
ご存知のように、伊藤海苔店は波除通りと築地東通りの角のお店です。個人的には、だしパックの試飲で大変お世話になっています。市川が、本店なんですね。他にも、お店がありますが、そのお話は、また今度。
‣ 【公式】 伊藤海苔店 Web
有明海海苔の不作について
以下は、有明海の海苔の大不作「有明海が少し変わった」の補足です。伊藤海苔店さんのホームページ3月4日お知らせから転載しています。
平素より当店の御海苔をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
伊藤海苔店 四代目信吾でございます。
今年度(2023年)の御海苔について報道などでも頻繁に流されておりましたので、そちら
をご覧になって多くのお客様よりご心配と助ましのお声を頂戴し本当に感謝申し上げます。
端的に今年の状況を申し上げますと、50年に一度あるかないかの最悪な状況です。
有明海における佐賀・福岡・熊本のほぼ全ての漁場にて下記の写真のような海昔の状況が、当店でもご評判をいただいている一番美味しい海苔が作られる時期まで続いてしまいました。
昨年十月頃より少雨の影響でプランクトンの異常発生などが起こり海の栄養状態が極端に悪い状況が長期間続いたためだと考えられております。また二枚貝(アサリやアカガイなど)の生息が極端に減りこのような海況が作られやすい状態であるということも一つの要因です。
私は1月後半、数日間をかけて有明海の海苔漁師さん・海苔問屋さんなどを訪ねて、今回のこの不作の状況について取材をしてまいりました。先日の寒波もあり海苔養殖施設もやられてしまったところもあるようで、不作にさらに追い討ちをかけられたようなカタチです。全体の生産枚数は例年70億枚から60億枚ですが今年については半分ほどであると予測されます。
日本政府は今のところどのような対応に出るかわかりませんが、この不作が続くと消費者保護の観点から「中国・韓国海苔」の輸入自由化が行われ、安価な海外産が流通し、日本産海苔の需要が下がり海苔産業の危機を迎える事になるとを私自身一番危惧しております。
当店でもお値上げや内容の変更による対応とさせていただきますが、来年以降につきましても
需要に対して供給が足りない状態は続きますので相場高は確定です。大変申し訳ございません
が、諸般の事情も含めて、その都度販売価格などの調整をさせていただきます。
お客様のご理解・ご協力賜りますようお願い申し上げます