藤森武写真展 仙人と呼ばれた画家「熊谷守一」IN ノエビア銀座ギャラリー
2023年3月20日(月)~6月2日(金)の間、「ノエビア銀座ギャラリー」で「藤森武写真展 仙人と呼ばれた画家「熊谷守一」」を開催中です。入場料は無料です。白いあご髭を蓄えた風貌や、うっそうと木が茂った自邸で過ごす暮らしぶりから「仙人」とも呼ばれた画家、熊谷守一(くまがいもりかず)。写真家、「藤森武(ふじもりたけし)」氏は、1974年(昭和49年)から3年をかけて守一の日常を撮り続けました。膨大な枚数から選りすぐった、「熊谷守一」画伯の晩年の姿が紹介されています。
上の写真は、会場の写真です。会場には19点の写真が展示されています。写真家「藤森武」は、1942年(昭和17年)東京都世田谷区に生まれ、東京写真短期大学(現・東京工芸大学)を卒業し、写真家「土門拳」に師事、師の影響もあり、主に人物や生け花、古美術や仏像などをテーマに活動しています。主要著書に「秘仏十一面観音」「独楽熊谷守一の世界」などがあります。
上の写真は、左が「熊谷守一」の画室と右が油絵の制作風景です。
「熊谷守一」画伯は、1880年(明治13年)岐阜県恵那郡付知(つけち)村(現・中津川市付知町)に生まれ、東京美術学校(現・東京藝術大学)西洋画科選科を卒業し、1932年(昭和7年)、豊島区の現・千早町に転居し晩年までを過ごし、1977年(昭和52年)に亡くなります。
最後に「熊谷守一」画伯の作品を紹介します。掲載にあたり、「豊島区立 熊谷守一美術館」の協力を得ました。なおこの作品は、美術館に所蔵されている作品で、本写真展には、出展されていません。興味がある方は、是非足をお運びください。美術館は、画伯が晩年を過ごした旧居の跡に建設されています。
本写真展では上記作品は展示されていません。
「熊谷守一」画伯は、金や名声には全く興味がなかった自由な画家と言われています。1967年(昭和42年)には、文化勲章も辞退しています。木々が生い茂った自宅兼アトリエから、晩年はほとんど一歩も出ずに、身近な虫や蝶や猫を「熊谷様式」ともいわれる色や形を単純化した独特の形で描きました。その作品は、現在も高い評価を得ています。
写真展
・開催期間:2023年3月20日(月)~6月2日(金)
・開催時間:午前9時~午後5時30分(無休)
・会場:ノエビア銀座ギャラリー
中央区銀座7-6-15(ノエビア銀座ビル1F)
豊島区立熊谷守一美術館
・開館時間:午前10時30分~午後5時30分
(入館は午後5時まで)
・休館日:毎週月曜日(祝祭日を問わず)
・観 覧 料:一般500円、高・大学生300円
小・中学生100円、小学生未満 無料
・住 所:東京都豊島区千早2-27-6
・最寄り駅:東京メトロ有楽町線・副都心線
(要町駅、千川駅)
・電 話:03-3957-3779(代表)
【画像提供】豊島区立熊谷守一美術館