オフィシャル

藝大アートジャーニー展では、２０２２年度における東京藝術大学卒業・修了作品の中から選抜された優秀な１０作品を、３期にわたり紹介いたします。

絵画・工芸・デザイン・インターメディアアートなど、さまざまな専門性を駆使して生み出された多彩な作品が登場します。

藝大から飛び立つ若きアーティストたちの渾身の表現を感じながら、アートをめぐる旅をお楽しみください。

展示期間

第１期：　２０２３年４月１９日（水）～５月１８日（木）

第２期：　２０２３年５月２０日（土）～６月１８日（日）

第３期：　２０２３年６月２０日（火）～７月１９日（水）

主催：　公益財団法人メトロ文化財団

企画監修：　東京藝術大学 社会連携センター

この度、おおつきしゅうとは、不定期刊行紙「non-sensu」を出版します。

会場内にて、自身が制作した巨大なゴム版を用い『ドローイング』をプリントし、製本作業、段ボールへの梱包等、各出版作業を通して、流通に向けた準備を行います。

印刷される『ドローイング』は、地下鉄のホームやオフィスビルの構造物、巨大なロゴマークやサイン等、作者が幼少期から目にしてきた現代都市のインフラの断片として記述されます。

『ドローイング』は複製され、出版されることで再び都市に還元されます。

それは不確かな現代における、産業や社会の構造を、内側から解体する取り組みとして行われます。

私はバリ島と日本にルーツを持っている。

それぞれ私にとって重要なコンセプトや模様などをデザインし、表現した。

バリ島の要素としてヒンドゥー教の輪廻転生（りんねてんしょう）やカルマなどの文化、哲学を用い、日本の要素としてはアニメ、漫画的なキャラクター表現を使用した。

それらのモチーフとして龍、巫女（みこ）、精霊や波を使用した。

龍は生命と自然の象徴、キャラクターは龍を操る巫女や精霊。

それぞれのエネルギーが波となって広がっていく。

といったストーリーをたて制作した。

ヒンドゥー教（多神教）はもともとアニミズム的発想で古くから現代まで継承し進化してきた。

私は、日本にもある多神教的価値観を背景に、アニミズム的文脈でポップにストーリーを立ててみた。

この作品を観て、自由に感じたものを通して、発展し、進化できることを切に願っている。

東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線　銀座駅

地下コンコース　B７・B８出入口付近

※　上の地図上の中心部、「現在地」の赤枠の地点です。